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各診療科・部門のご案内外科・消化器外科
特色
当科では、腹部のヘルニア、肛門疾患、乳腺疾患、外傷などの一般外科および胃がん、大腸がん、肝臓がん、胆嚢・胆管がん、膵臓がん、胆石症などの消化器外科疾患に対して診療と手術を担当しています。
また、胆道疾患に対する経皮経肝胆管ドレナージや経皮経肝胆嚢ドレナージ等のIVR、埋め込み型中心静脈カテーテル(CVポート)留置等も行っています。
※なお、心臓、血管、肺や乳幼児の疾患は取り扱っておりませんのでご留意ください
患者さんに優しい手術の実施
当科では、患者さんに優しい手術、傷が小さく痛みの少ない手術を心がけています。できるだけ患者さんの負担を減らし、入院期間の短縮と早期社会復帰を目指します。
大阪市立総合医療センターとの連携
大阪市立総合医療センターと連携し、より質の高い専門医療を行っています。
救急対応
開業医の皆様が安心して日常診療をしていただくために、外科的な処置や手術が必要な患者さんがおられましたら、地域連携室を通じて紹介していただければ可能な限り対応いたします。
腹腔鏡下手術の実施
患者さんに優しい、低侵襲性の腹腔鏡下手術を積極的に導入し、入院期間の短縮を心がけています。胃がん、大腸がん、肝がん、膵がん、胆のう癌等の悪性腫瘍に対しては、適応を考慮しながら腹腔鏡下手術を行っています。胆石症、虫垂炎、鼠径部ヘルニア等の良性疾患に対しては、整容性に優れる単孔式の腹腔鏡下手術を積極的に取り入れています。
単孔式腹腔鏡下手術の導入
当科では2009年より単孔式腹腔鏡下手術を導入しています。単孔式手術は臍部に開けた約2.5cmの創だけで腹部の手術を行う方法です。臍の中に創が隠れるため、術後の傷痕(キズアト)はほとんどわからなくなります。
痔核(イボ痔)について
最新の硬化療法(ALTA療法)の実施施設として登録されています。「脱出を伴うイボ痔」や「出血するイボ痔」に対して痔核を切り取る手術ではなく、痔核の痛みを感じない部分に注射をする方法です。術後に「傷口から出血する」、「傷口が痛む」ということはなく、1泊2日の入院でできます。
鼠径部ヘルニア(脱腸)について
鼠径部ヘルニアに対しては、メッシュ(人工膜)を用いて手術後の痛みの軽減に努めています。当科では全身麻酔下に腹腔鏡下鼠径部ヘルニア修復術を積極的に行い、創の小さな低侵襲性の手術を進めています。また、全身麻酔が困難な患者さんには脊椎麻酔や局所麻酔での手術を行い、負担の少ない手術に努めています。
肝胆膵領域疾患に対する手術
肝細胞癌に対しては局所療法・カテーテル治療・手術療法などの治療選択は消化器内科と協議のうえ決定します。大量肝切除においては、術前に経皮経肝門脈塞栓術を行い、切除予定領域の肝体積を減少させて手術を安全に行いうるように工夫しています。進行した転移性肝癌でも、化学療法を併用して切除できるように努めます。膵胆道系の進行癌に対しては、積極的に血管合併切除を行って、切除率を高めています。術前術後の化学(放射線)療法の併用にも取り組んでいます。膵の低悪性度腫瘍に対しては積極的に機能温存を図った縮小手術を取り入れています。鏡視下手術に対しても積極的に取り組んでいます。
乳がんの診療について
「乳癌診療ガイドライン」に基づいた診療を行っています。患者さんの病状に合わせて、乳房温存手術を積極的に行い、手術中のセンチネルリンパ節生検によって、リンパ節郭清を省略しています。術前・術後の薬物療法も当科で担当しています。放射線療法は市立総合医療センターや近隣の病院と連携して行っています。また、女性医師による乳腺外来も行っていますので、乳房に少しでも不安があれば気軽に相談してください。
外来がん化学療法の実施
胃がん、大腸がん、胆管がん、膵臓がんや乳がんなどに対しては手術療法のみならず最新のがん化学療法(抗がん剤治療)を導入して予後の向上に努めています。また、患者さんの「生活の質」を維持するため、外来通院でのがん化学療法を、外来ナースの協力のもとに行っています。
臨床研究への参加や学術集会活動について
現在の治療法の改善や新しい治療法の開発のための研究を「臨床研究」と言います。患者さんの負担にならない範囲で、臨床研究への参加をお願いすることがありますので、ご協力を御願いいたします。また、各種医学会の学術集会に参加し、最新の治療法の修得や興味深い症例等の報告を積極的に行っています。その際、患者さんの個人情報は保護しています。
患者さんの心情に配慮したインフォームドコンセント
十分なインフォームドコンセント(説明と同意)のもとに患者さんの病状に応じた検査・治療を行い、“がんの告知”に関しても正確な病名、病状を患者さん本人に伝えることを原則としています。
身体障害者申請書類作成
ぼうこう又は直腸の機能障害、および肝機能障害の「身体障害者診断書・意見書」作成にかかわる診察を行っています。
外科豆知識
スタッフ紹介
役職 | 氏名 | 専門分野 | 認定・資格等 |
---|---|---|---|
外科副部長兼 消化器外科副部長 |
貝崎 亮二 |
外科一般 |
日本外科学会専門医・指導医 日本消化器外科学会専門医 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医 日本腹部救急医学会腹部救急認定医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本乳がん検診精度管理中央機構検診 マンモグラフィ読影医師 ICD制度協議会 ICD(インフェクションコントロールドクター) 身体障害者福祉法第15条による「ぼうこう・直腸機能障がい」 「小腸機能障がい」指定医 |
外科医長兼 消化器外科医長 |
国本 友浩 |
腫瘍外科 消化器外科 内視鏡外科 |
日本外科学会指導医・専門医 日本消化器外科学会専門医・指導医 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 大阪市立大学 博士(医学) 近畿外科学会評議員 大阪市立総合医療センター緩和ケア研修会修了 日本医師会ACLS研修修了 日本乳癌学会乳腺認定医 |
外科医長兼 消化器外科医長 |
北山 紀州 | 外科 消化器外科 内視鏡外科 急性腹症 大腸癌 |
大阪市立大学 博士(医学) 日本外科学会専門医 日本内視鏡外科学会技術認定医(大腸) 日本消化器外科学会専門医・指導医 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医 日本腹部救急医学会腹部救急認定医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 緩和ケア研修会修了 |
乳腺外科 応援医 |
永森 瑞城 | 乳腺外科一般 | 日本専門医機構外科専門医 日本乳がん検診精度管理中央機構検診マンモグラフィ読影認定医 日本乳がん検診精度管理中央機構乳房超音波医師講習会(A評価) |
乳腺外科 応援医 |
荻澤 佳奈 | 乳腺外科 | 日本外科学会 専門医 日本乳癌学会 乳腺専門医 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 精度管理中央委員会 検診マンモグラフィ読影認定医 乳房再建用エキスパンダー・インプラント責任医師 乳がん検診超音波検査実施・判定医師 緩和ケア研修会終了 ICAA認定リンパ浮腫専門医 |
主な診療実績(2022年度)
疾患 | 術式 | 件数 |
---|---|---|
胃・十二指腸 | 胃全摘術 | 1 |
幽門側胃切除術 | 4(3) | |
胃部分切除術 | 0 | |
胃空腸吻合術 | 0 | |
大網充填術 | 0 | |
その他 | 0 | |
小腸・大腸 | 小腸切除術 | 4 |
結腸切除術 | 14(9) | |
直腸前方切除術 | 9(8) | |
直腸切除術 | 4(2) | |
人工肛門造設・閉鎖 | 5(1) | |
虫垂切除術 | 13(13) | |
直腸脱手術 | 2(2) | |
イレウス | 1 | |
その他 | 5(1) | |
肛門 | 痔核手術 | 22 |
痔瘻 | 1 | |
その他 | 0 | |
肝・胆・膵 | 肝切除術 | 8(8) |
胆嚢摘出術 | 24(24) | |
膵頭十二指腸切除術 | 2 | |
膵頭尾部切除術 | 1(1) | |
総胆管切石術 |
1(1) |
|
その他 | 2(1) | |
ヘルニア | 鼠径部ヘルニア修復術 | 44(35) |
腹壁ヘルニア修復術 | 5(5) | |
臍ヘルニア | 2(2) | |
食道裂肛ヘルニア | 0 | |
乳腺 | 乳房(部分)切除術 | 4 |
その他 | 0 | |
その他 | 下肢静脈瘤 | 7 |
CVポート留置・抜去術 | 8 | |
体表手術 | 0 | |
その他 | 1(1) | |
総計 | 194 |
( )内は腹腔鏡手術
研究業績
患者さんへのメッセージ
1. 初診時の患者さん
病状が少しでも正確に把握できますように、可能であれば「かかりつけ医」からの紹介状の持参をお願いしています。
2. 良い診療を受けるには
訴えを明確にしていくことが大切です。また、患者さんに対する診療方針は、患者さんご自身が納得できるものであることが望まれるため、他の医療機関の受診(セカンドオピニオン)につきましてもご遠慮なくお申し出ください。