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代表番号 06-6150-8000 土・日・祝休診
聴覚及び言語障がいを有する方へ初診受付午前8時45分〜11時00分
再診受付午前8時30分〜11時00分
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当院のご案内病院長挨拶


大阪市立十三市民病院
病院長 倉井修

はじめに

 大阪市立十三市民病院は昭和24年に阪急十三駅近くの十三東地区に創設され、平成14年5月に阪急神崎川駅が最寄りの野中北地区に建て替え・移転となり、現在に至っています。大阪市内では淀川以北で唯一の公的病院であり、平成22年に旧大阪市立北市民病院から結核病棟を移設し、平成29年にHCUを開設するなど医療機能の充実に努め、19診療科を備える263床の総合病院として地域に密着した急性期医療を担ってきました。しかし、世界的な医療災害と考えられる新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)の大流行により、当院は令和2年5月からいわゆる「コロナ専門病院」となり、約2,400名以上の軽症・中等症新型コロナ患者の入院治療を行いながら、規模を縮小して地域医療連携を介した一般診療を継続してきました。そして令和5年5月8日、国の方針として新型コロナが感染法上の2類相当から5類に移行するにあたって、当院は約3年間背負ってきた「コロナ専門病院」の看板を外して、スタッフ全員が一致団結し、一般診療に全力を傾けていくことになりました。目指すは「感染症を含め、様々なニーズに貢献しうる地域に密着した急性期総合病院」です。

 紹介患者の受け入れについて

 当院は院内感染防止に十分留意しながら診療を行っています。外来診療時間内における地域の先生方からの紹介患者の受け入れをはじめ予約無しでの当日外来受診も問題無く受け入れていますので、是非ともご紹介いただければと考えています。また、上下部消化管内視鏡検査、単純/造影CTおよびMRI検査、腹部エコー検査、骨塩定量検査は地域医療連携室を介した直接予約が可能です。

 アピールポイント

#1. 救急診療への対応~全日内科2次救急の再開

 平成30年より開始した全日内科2次救急は、令和元年度には救急車が年間1000台以上搬送される状況でしたが、当院が新型コロナ重点医療機関になったため、令和2年5月以降一旦中止していました。しかしながら、本年5月の新型コロナ5類への移行に伴い、現在は一般診療を拡大し、全日内科2次救急を再開、HCUも再稼働しています。地域に密着した急性期病院に戻るために先生方からの緊急診療要請や入院要請に十分応えていきたいと考えています。

  #2. 大阪府がん診療拠点病院

 令和2年4月に大阪府がん診療拠点病院の指定を受け、大阪市北部地域のがん診療の充実をめざしています。胃がん、大腸がん、肝臓がん、膵臓がん、肺がん、乳がん、子宮がん、膀胱がんなど様々な癌腫の診断と専門治療から緩和治療まで行っています。がん相談支援センターでは「がんと診断された時からの緩和ケアの推進」をモットーに、緩和ケア認定看護師が中心になって、がん患者およびご家族からの個別相談に応じ、穏やかな日常生活を過ごすために生じてくる問題には院内の多職種と連携して対応し、さらに「がん患者サロン」を定期的に開催しています。また、コロナ禍前まで実施していた肺がん・子宮がん・胃がん検診に加えて、大腸がん・前立腺がん検診を実施しています。がん検診については、大阪市がん検診事業をご利用可能です。

 #3. 内視鏡センター

 患者の希望により鎮静下での内視鏡検査が主となっています。内視鏡センターでは上部・下部消化管内視鏡・胆膵内視鏡による検査および治療が行われ、特に早期の胃がんや大腸がんには内視鏡的粘膜剥離術による完治を目指した治療を数多く行っています。

 #4. 低侵襲治療を積極的に導入

 外科・消化器外科では多くの進行がん患者と胆嚢結石・鼠径ヘルニアおよび虫垂炎の患者に腹腔鏡手術を積極的に取り入れ、消化器内科では肝がんに対する経皮的ラジオ波焼灼療法を行っています。婦人科では良性疾患に対して腹腔鏡手術を行い、整形外科領域や泌尿器科領域でも鏡視下手術を導入しています。

 #5. 「赤ちゃんにやさしい病院」

 コロナ禍で休止になっていた分娩は令和4年6月より再開しています。当院は「赤ちゃんにやさしい病院」に認定されていて、母子同室、母乳育児支援に尽力しています。また、母乳で育てたいお母さんを妊娠中だけでなく、産後も応援しています。

 #6. 感染症医療

 元々は大阪市内で唯一結核病床を有する病院でしたが、令和2年春より新型コロナの重点医療機関として多くの新型コロナ感染患者の入院治療に対応してきました。「コロナ専門病院」の看板は外れましたが、今後も公的病院として、新型コロナを含めた感染症患者および結核患者の入院治療を社会の需要に応じて行っていきたいと考えています。

 #7. チーム医療

 当院には多職種による医療チームが現在16チーム存在し、それぞれが活発に活動しています。例えば、院内感染防止対策チーム主導の厳密な新型コロナ対策の実施、糖尿病ケアチームによる病院内における糖尿病患者への係わりや世界糖尿病デーに合わせた地域住民体験型イベントである糖尿病フェスタの開催などです。個々の医療チームには、認定看護師など分野ごとに様々な資格を持ったスタッフがいて、医療のタスクシェア/シフトが実践されています。活動内容の詳細は、この冊子の医療チーム紹介をご覧いただければと思います。

#8. 災害医療

 新型コロナに対する医療も災害医療の一つと考えていますが、当院は市町村災害医療センターの指定を受けているため、現在、院内の災害対策をこれまで以上に推進しています。そして、淀川区役所・淀川区医師会・歯科医師会・薬剤師会および淀川区内の医療従事者と密に連携して、自然その他災害時に対応ができるように努めています。

 

患者無料送迎バスについて

 平成29年7月から運行を開始した患者無料送迎バスは、「阪急三国駅」方面、「JR加島駅」方面、「JR塚本駅」方面および「阪急十三駅」方面の4ルートがありますが、令和4年2月1日よりダイヤ改正ならびに「阪急三国駅」方面は新御堂筋沿いまで、「JR加島駅」方面は阪急神崎川駅付近までのルート追加を行いました。全てのルートや停車位置および発着時間の変更など詳しい内容につきましては、ホームページに掲載しております。地域の先生方が患者さんを紹介していただく際や患者さんが通院される際の交通手段の一つになれば何よりです。

 

おわりに

 令和5年春現在、災害級の新型コロナウイルス感染症は国が定める感染症法上、5類に移行となりました。しかしながら5類に移行となっても新型コロナが突然無くなるわけではありませんので、入院治療が必要な患者は当然、当院でも対応しながら、様々なニーズに貢献しうる急性期総合病院で有り続けるために、今までより以上に診療内容を充実させ、地域の先生方との連携をさらに深めて、患者満足度を向上できるよう、職員一同努力してまいりますので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

 

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