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各診療科・部門のご案内放射線科
特色
当科では、放射線科医、診療放射線技師、看護師が協力して診療を行い、診断・治療に結びつく適切な検査の実施、読影を行い、質の高い画像診断を安全、適切に提供することを心掛けています。
スタッフ紹介
役職 | 氏名 | 専門分野 | 認定・資格等 |
---|---|---|---|
部長 | 甲田 洋一 | 画像診断(全般) IVR |
日本医学放射線学会放射線診断専門医 日本医学放射線学会指導医 |
検査内容
単純X線撮影
単純X線撮影とは、いわゆるレントゲン撮影を指します。X線は体の組織や臓器によって透過性が異なります。この差を利用してCR(Computed Radiography=X線画像装置)装置を用いて画像を作り、診断を行います。
放射線検査の中では被ばくの少ない検査です。胸部や腹部・骨を主に撮影します。
マンモグラフィー(乳房X線撮影)
当院のマンモグラフィの画像品質は、日本乳がん検診精度管理中央機構が認定する「マンモグラフィ検診施設」を取得しており、高精度の画像を提供しています。
また、水曜日の乳腺外来の日の撮像については女性技師が検査を担当しています。
装置:Pe・ru・ru (東芝メディカルシステムズ)(平成27年3月導入)
高機能自動露出制御(AEC)機能を有し、乳房厚だけでなく、乳腺密度を判断し、被ばくをできるだけ少なくしながら、常に適切な条件で撮影を行うことができます。
骨密度測定
本検査で、骨粗鬆症を早期に診断し、治療することで、骨折を未然に予防することにつながります。
装置:Horizon WI (ホロジック社・アメリカ)(平成27年3月導入)
当院では、DXA(Dual Energy X-ray Absorption):二重エネルギーX線吸収測定法を用いた全身の骨密度測定を行っています。 装置の更新で、従来より短時間で、また大腿骨も同時にスキャンする事で、精度の高い測定を行うことが可能となりました。 全身をスキャンすることで体組成解析(筋肉量や体脂肪率など)の計測にも使用可能で、サルコペニア「加齢による筋肉量減少」の診断にも利用しています。 旧装置とはデータの互換性があるので、過去に検査を受けられた患者さんの経過観察にも利用可能です。
CT検査
CTは、コンピューテッドトモグラフィ(Computed Tomography)の略称で、X線を人体の周囲360°を回転させながら連続で照射し、体を透過してきたX線の強弱を検出器で収集、コンピューター処理によって、身体内部の断面を画像化する検査です。
検査の目的によってはヨードを含む造影剤を使用して撮影を行います。
装置:SOMATOM Definition AS+(シーメンス社製・ドイツ)(平成27年9月導入)
最短スキャン時間0.33秒、1回転で128スライスのデータが収集できます。秒間174mmの高速撮影が可能で、全肺(30cm)をわずか1.8秒で撮影することができます。検査時の被ばく低減を装置自身が自動で判断する新しいテクノロジーを搭載しており、患者さんへの被ばくを最大限まで減らす機能を有しています。装置本体のガントリ開口径は780mmあるので、圧迫感が少なく、最大1600mmの撮影範囲により、救急時の全身撮影検査にも有用なシステムです。
また、本年9月に更新したCT装置では、従来の検査に加えて、冠動脈(心臓)CTも可能となり、循環器の患者さんにも対応出来るようになりました。この検査は、心筋梗塞や狭心症などの診断に有効な検査で、造影剤を腕から注入し、心臓の動きに合わせて撮影を行い、画像の解析を行うものです。
MRI検査
MRI(Magnetic Resonanse Imaging;磁気共鳴画像)検査とは、X線撮影やCTのようにX線を使うことなく、その代わりに強い磁石と電波を使い体内の状態を断面像として描写する検査です。
装置:Ingenia 1.5T(フィリップス社製・オランダ)(平成27年4月導入)
最新撮像技術が満載され、すべての撮像領域において、旧来の機械とは次元の違う、高画質が得られるシステムとなっています。特に、旧来の機械では苦手であった腹部領域においては、体動補正や呼吸同期法の進化、高速撮像による息止め検査の時間短縮などにより、画質の改善が顕著となります。造影剤を使用しない血管撮像技術も大きく進化しており、頭頚部領域のみならず、腹部であれば腎動脈、また下肢動脈などでも、かなりの精度で検査できるようになっております。旧MRIでもこだわって撮像してきた関節領域も、すべての部位で今まで以上の画質が得られるように、各種専用コイルを導入しています。
撮像時の装置の騒音はかなり小さくなり、マグネットの前後径は短くなって、検査時の圧迫感もかなり軽減され、患者さんにはより快適に検査を受けていただけるようになっています。
胃透視・注腸検査
胃透視は、胃の壁に異常がないかを調べる検査です。バリウム造影剤に加えて胃を膨らませる「発泡剤」という炭酸の粉も飲んでいただき、体をさまざまな方向に動かしながら、胃全体を撮影していきます。注腸ではバリウム造影剤と腸を膨らませるための空気を肛門より注入し、腸の壁に異常がないかを調べます。両検査ともに、検査にかかる時間は20~30分です。
どちらの検査も、胃や腸の蠕動(ぜんどう)運動を抑えるため薬を注射する場合が多いです。
装置:Cアームテーブル IVS-110(島津製作所)
血管造影検査
平成30年2月、新たに血管撮影装置を導入し、冠状動脈などの循環器疾患に対する検査及び治療が可能となりました。
また、腹部血管造影や肝臓がんに対する肝動脈化学療法、その他各種血管系のIVR(Interventional Radiology:非侵襲的治療)も行っています。
サブトラクション機能の向上により、撮影時の動きにともなう画像のブレを、最小限に抑える技術が搭載されており、検査精度の向上に役立っています。
さらに、X線管球を回転させながら撮影を行うことで、さまざまな角度の画像を1回の撮影で得ることができます。これまでCT装置でしか得られなかった3次元の画像データを収集することができるので、より精密な検査、治療を行うことができるようになりました。
装置:血管撮影システム Trinias (島津製作所)
スタッフ紹介
専門・認定診療放射線技師 平成28年8月現在
検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師 2名
救急撮影認定診療放射線技師 1名
主な実績 2022年度
検査 | 症例数 |
---|---|
一般撮影検査 | 8,108 |
ポータブル撮影検査 | 1,810 |
骨量検査 | 235 |
CT検査 | 3,941 |
MRI検査 | 1,931 |
造影・TV検査 | 497 |
研究業績
【研究業績】(PDF:66KB)
患者さまへのメッセージ
当科では直接には患者様を診察することはありませんが、各診療科や近隣の開業医の先生方からの依頼を頂いて、診断・治療に結びつく画像検査の実施、読影を行っています。
被曝低減にも心がけつつ、造影検査では安全性に留意し、質の高い画像診断を適切に提供することを心掛けています。
“安全に楽に検査が受けられるように、スタッフ一同努力しております。どうぞ安心して検査をお受け下さい。”
地域医療の先生方へ
CT(単純)、MRI(単純)、骨密度測定の検査予約は下記の地域医療連携室にご連絡ください。
尚、検査の実施は翌診療日以降となります。
電話 | 06-6150-8067(直通) |
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月曜~金曜日 | 午前9時~午後8時30分 |
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土曜日 | 午前9時~午後0時30分 |
人員構成
放射線科医(常勤1名)
診療放射線技師(常勤7名)
看護師 (交代性2名)
業務内容
マルチスライスCT(コンピュータ断層撮影)、MRI(磁気共鳴診断)、DSA(デジタル血管造影)、X線TV装置が設置されており、多角的な画像診断が可能となっています。 単純X線撮影(マモグラフィー含む)、消化管造影検査、骨密度測定検査など全ての画像情報がデジタル化されており、これらの画像は院内ネットワークを経て、各電子カルテ端末に配信されています。
CT(単純)、MRI(単純)、骨密度測定に関しましては、地域医療の先生方からの予約検査も承っております。
放射線科医はCT、MRI、消化管造影(胃透視、注腸)の画像診断、火、水には非常勤医師により腹部血管造影および肝癌に対する肝動脈化学塞栓療法、その他各種血管系IVR(Interventional Radiology:非侵襲的治療)も行っています。
※ 単純X線撮影、CT、MRI及び骨密度測定は基本的に祝日を除く月曜~金曜の毎日行っております。
※ 放射線治療装置は未設置です。