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泌尿器科Q&A

Q1 泌尿器科とはどのような科ですか?

A1泌尿器科で診る病気は主に腎臓、尿管、膀胱、尿道など尿(おしっこ)の排出に関係する部分と男性の場合は前立腺や陰嚢内容(睾丸など)などの生殖器に関する部分です。これらの部分の炎症、腫瘍、結石、神経的な不調などを治療します。

Q2 どんな症状があれば泌尿器科を受診すればよいですか?

A2一般的な症状は尿や排尿に関することだと思われます。おしっこが赤い(血尿)濁っている(膿尿)、勢いがない、回数が多い、夜間に何度もトイレに起きる、時に漏れる、排尿に痛みがあるなどでしょう。次は痛みです。結石や腫瘍による腰やお腹の痛みがありますが、特に尿管結石はしばしば突然の激しい痛みを伴います。また尿道炎、膀胱炎に代表される排尿時の痛み、副睾丸炎などの陰嚢が腫れてひどく傷む場合があります。また尿路に菌が進入し、腎盂腎炎、前立腺炎、副睾丸炎などを起こすと38度以上の高い熱が出ます。特に尿路感染症は女性に多く、風邪でもないのに(原因のはっきりしない)高熱が出た時は注意が必要です。また検診などで血液検査や尿検査に異常がみつかり受信される方もおられます。

背中の痛み→ 結石・腫瘍
尿が出ず、下腹がはる→尿閉
高熱が出る
→尿路感染症
   
尿がしずらい・もれる
→過活動膀胱
陰のうが腫れる・痛む、
尿がもれる
Q3 泌尿器科には痛い検査や恥ずかしい診察はありますか?

A3泌尿器科といっても基本は問診(患者さんの話をよく聞く)、尿検査、血液検査が中心で、さらに超音波、レントゲン、CT、MRIなどの画像検査が加わります。また排尿の状態を機械で測定する尿流量検査というものもあります。いずれも痛い検査ではなくまたプライバシーも保たれています。また時には膀胱の内視鏡検査(膀胱鏡検査)が必要な場合もあります。この内視鏡検査は(以前は硬い金属の器具で検査をしていましたので、かなり痛みがあったのですが)現在は柔らかくて細い軟性のファイバーを用いて行いますので、少し不快感がある程度でほとんど痛みを伴うことなく、通常は5~10分程度で終了することができます。

 
尿流量検査 エコー検査
→いろいろなことが分かります
Q4 おしっこの勢いがない、回数が多い、特に夜の回数が多い、時に漏れるなどがありますが、年のせいでしようがないこととも思います。放置しておいてもよいでしょうか?

A4確かに年齢・加齢とともに、排尿に関する機能は少しずつ低下していきます。ある意味仕方のない部分もあるとは思いますが、いわゆる自然の経過・加齢による排尿状態に加えて、前立腺や膀胱の病気、生活習慣の問題が重なってより悪い状態になっている方もおられます。よってこの部分を治療して改善されれば、かなり生活の質や状態が良くなる場合もあり、一度は診察を受けられた方が良いかとは思われます。時には重大な病気が隠れていて発見される場合もありますし、また夜間頻尿などは昼間の生活の質(QOL)を低下させ、さらには転倒による骨折からひいては寝たきりとなってしまう危険性が高くなってしまいます。

   
  夜間頻尿→転倒
Q5 スタッフの医師を紹介して下さい、どの様な先生ですか?

A5当院は3人の医師で診療を行っています。3人ともすべて当院専属の常勤医師であり、また日本泌尿器科学会の認定した専門医、指導医です。

(1)泌尿器科部長 安達高久 2012年4月に十三市民病院に赴任しました。3人のまとめ役をしています。大学病院から公立、民間病院までの様々な病院での実地経験を生かしてできるだけ室の高い、安全な医療を提供し、皆様のお役に立てるよう努めております。

(2)泌尿器科担当部長 河野学 十三市民病院で最も長く勤めており、十三市民病院、および周辺のことは何でも知っている先生です。また、腎臓学会や性機能学会の専門医でもあり、泌尿器科領域を越えた腎臓病学や男性学などの幅広い知識がとても豊富でお話も上手ですので、たくさんのことを教えてくれる先生です。

(3)泌尿器科医長 田中尚夫。2018年4月より大阪市立総合医療センターから当院への異動となりました。内視鏡手術から腹腔鏡手術まで何でもできる先生です。とても優しくて丁寧に診察してくれます。

Q6 診療体制はどの様になっていますか?

A6当院では外来診察および処置・検査はすべて3人の常勤医師で行っています。また入院患者さんの治療・手術につきましては、基本は主治医が中心になって行いますが、常にカンファレンスなどの話し合いを行っており、スタッフ全員で意見を出し合って、治療を進めております。また手術の内容によっては大阪市立大学医学部や大阪市立総合医療センターのより専門性の高い先生の協力を得て、より高度で安全性の高い手術を行えるように努めています。

Q7 診察の順番はどうなっていますか?待ち時間は? 

A7再診の方は基本予約制です。30分間隔の枠の中での予約となり、同じ予約時間枠の中であれば早く来た方から順番に診察しています。初診の方や予約外の方も随時診察枠内で診ていますが、予約の方が優先ですのでその後での診察となります。また紹介状のある方や近隣の先生方からの紹介の方はきるだけ早めに診察を行っています。当院の泌尿器科は病院の規模と診察枠、患者さんの数から計算すると、他の病院よりは比較的待ち時間は少ない方だと考えていますが、それでも時には重症の方や新患、予約外の方、処置の患者さん(泌尿器科はほとんどの検査・処置をすべて外来診察内に行っています)が重なってお待たせする場合もございますので、ご理解の程をお願い致します。

Q8 尿管結石の治療はどの様なものですか?痛い時にすぐ治療してもらえますか?

A8尿管結石は突然の激しい痛みで発症するとても辛い病気です。また高熱を伴う時は腎盂腎炎を併発しており、治療が遅れると敗血症という菌が全身に回って危険な状態になる場合があります。通常、小さな石であれば自然排石も期待できますので、まずは痛みをとって、後は様子をみます。しかしある程度大きくなると自然排石の可能性が低くなり結石除去の手術療法が必要になります。一般的には体外衝撃波といって体の外から衝撃波をあてて石を破砕してしまう方法です(略してESWLいいますと)。本院にはドイツドルニエ社製の最新の機器があり、最も効率よく結石を破砕することができます。もし患者さんの状況が許せば、本院受診日の当日でも治療可能となる場合もあります。また結石が大きい、レントゲンで見えにくい、長期に存在するなどの場合はESWLでは破砕が困難な場合があります。その際は内視鏡を用いた結石破砕術を行います。当院では細い径の軟性尿管ファイバーとレーザー破砕装置を用いた腎・尿管結石破砕術も行っておりとても高い成功率を得ています。また、時には腎臓に直接管を通して、石を破砕する経皮的結石砕石術(PNL)も行っており、様々な状況に応じた結石治療を柔軟に行っています。

   
尿管結石 突然の激しい痛み 尿管結石の治療法
Q9 尿管結石と言われましたが、もう痛みはなくなりました。ほっておいてよいでしょうか?

A9尿管結石は最初はとても痛むことがあっても、やがて痛みは落ち着き、時には全く痛くなくなることもあります。小さな結石であれば自然に排石された可能性もありますが、大きなものでは、尿管につまったまま残り続ける場合があります。その場合全く症状はなくても腎臓の障害が進行し、ひどい場合は完全に腎臓が廃絶してしまっている場合もみられます。ですから、痛みが取れたからといってそのまま放置はせずに、必ず一度は診察を受けた方がよいと思われます。

 
石でつまった腎ぞう
→無機能腎
正常の腎ぞう
Q10 腹腔鏡手術とはどのような治療ですか、安全にできますか?

A10今日では腹腔鏡下手術は外科領域において標準治療となっています。腹腔鏡下手術は小さな傷から、カメラや器具を体内に挿入し、内視鏡操作のみで手術を行う方法です。カメラで拡大した術野を術者全員がモニター画面で確認しながら手術を行えるので、本来は安全・確実な方法であり、また術後の傷の痛みも少なく回復も早くなります。ただし、技術的にはやや難しい場合もあり、適応を正しく選択することが大切です。本院では悪性腫瘍に対する腎・尿管の摘出手術や腎の部分切除手術、また前立腺がんに対しては腹腔鏡を利用した小さな傷での手術、腹腔鏡下小切開前立腺摘出術、などを行っています。本院は日本泌尿器科内視鏡学会、日本内視鏡外科学会により腹腔鏡下手術の技術認定を受けた認定医が2名おり、安全に手術を行っています。

 
腹腔鏡手術(モニターをみながら手術)
Q11 血尿がでましたが、1回だけです。ほっておいてよいでしょうか?

A11自分で気づく血尿は肉眼的血尿といわれます。若い人では原因不明の血尿や運動後の血尿、筋肉の壊れたミオグロビンという物質で尿が赤(褐色っぽい感じ)がみられる場合など良性の病変もありますが、中高年以上の場合は、泌尿器科の悪性腫瘍の可能性が高くなります。膀胱癌の80%、腎盂尿管癌の60%の初発症状が血尿といわれますので、例え1回きりの血尿であっても、それはむしろ(悪い病気を見つける)良い機会と考え、是非診察を受けられることをお勧め致します。

 
血尿の原因
Q12 検診でPSAが高いといわれました。PSAとは何でしょうか?

A12PSAとは、前立腺特異抗原(Prostate Specific Antigen)のことで、前立腺の上皮細胞(腺細胞)から作られる物質です。PSAは血液検査でその値が分かり、前立腺肥大症や炎症、あるいは前立腺癌では高くなる場合がみられます。そのためもしPSAの高い値が続くようであれば一度は前立腺の検査を受けることをお勧め致します。

   
癌炎症で前立腺の腺細胞がこわれPSAが血液内へ PSAの値が高い程がんの発生率が高くなる。
Q13 前立腺癌の治療はどの様なものがありますか?

A13前立腺癌の治療には大きく手術、放射線治療、薬剤での治療(ホルモン療法、化学療法)があります。また治療はこれらを単独で行う場合もあれば、いくつかを組み合わせて治療する場合もあります。それぞれに長所・短所があり年齢や患者さんのそれぞれの状況に応じて治療法を選択しています。根治手術を望まれる場合は、本院では腹腔鏡を補助下に小さな傷で手術をする腹腔鏡下小切開の摘出術を行っています。また非常に初期の癌の場合やご高齢の場合は無治療での経過観察なども行っています。

Q14 急に睾丸のあたりが痛みます。どうしたのでしょうか?

A14急に睾丸のあたりに痛みを伴うものを急性陰嚢症といいます。最も多いものは急性副睾丸炎で、副睾丸に菌が侵入し、大きくはれ強い痛みを伴います。また注意が必要なのは睾丸の捻転症です。これは睾丸が陰嚢の中で捻じれてしまい、血流が途絶え、腫れて、急激な痛みが発症します。重要なのはこの病気が子供から比較的若い人に発生しやすく、そのまま放置すると睾丸は壊死に陥り機能を失ってしまします。ですから早急な処置が必要となりますので、捻転を疑ったら早急に病院を受診されることをお勧め致します。また急性陰嚢症ではありませんが、睾丸が痛みもなく少し硬くなって腫れている場合は睾丸腫瘍の可能性があります。決して多い病気ではありませんが、特に若い人に多いので注意が必要です。

 
陰のう内の病気
Q15 子供が包茎です。包皮をむいた方が良いでしょうか?

A15子供のオチンチンについては心配な親御さんも多いのではないでしょうか。以前は包茎は不潔で、特にきれい好きのお母さんにとってはバイ菌が入ったら大変と、病院に連れてきては無理やり包皮を反転させたり、包皮の切除手術をしていました。また医療者の方もそれが正しい治療法だと考えていました。しかし現在では、概ね包皮は無理には反転する必要がなく、まして手術をしなければならないような子供はマレであるとされています。子供のオチンチンはまだまだ発展途上の未熟なものです。よって大切な亀頭部を包皮が保護しているとも考えられます。また無理に包皮を反転させることで、包皮に傷をつくり、かえって包皮が堅く瘢痕化して包茎がひどくなる場合もあるようです。包茎であっても、また包皮と亀頭の間に恥垢という白いアカがたまっていても実際に包皮炎を起こすことはまれです。体の成長とともにオチンチンも成長し、包茎も徐々に改善されていきます。自然の発達を待つのが一番良いかと考えます。

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