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消化器内科便潜血陽性
検診で「便潜血陽性」といわれたら?
便潜血検査とは、大腸がんなど何らかの影響により大腸から出血した血液が便に混ざっているかを調べる検査で、「大腸がん」を調べる検診項目です。便潜血2日法では進行がんの約80~90%、早期がんの約50%を発見することができるといわれています。
便潜血検査の陽性または陰性が意味すること
1)便潜血検査が陽性の場合
「便潜血陽性=大腸がん」ではありません。
便潜血検査が陽性を示すうちの約3%が大腸がんであり、ポリープからの出血が約30%、その他の大半は痔が原因で陽性となります。
2)便潜血検査が陰性の場合
「便潜血が陰性=大腸がんではない」ではありません。残念ながらすべての大腸がんがこの検査で陽性になるわけではなく、あくまで2日とも便に血が混ざっていなかったということでしかありません。 便潜血が陰性でも便秘や下痢が続く、便が細い、腹痛などがある場合は大腸内視鏡検査などの精密検査を実施したほうがよい場合もあります。
検診で「便潜血陽性」といわれたら?
受けるべき検査は「大腸内視鏡検査」です。大腸がんの検査として大腸の内視鏡検査がもっとも確実な方法です。
Q&A(よくある質問と回答)
- Q1 便に血が混ざっていると一目でわかるのですが・・・
- A便潜血検査を受けることは意味がありません。すぐに精密検査を受けてください。
- Q2 もう一度、検便の検査を受けるというのはダメですか?
- A回でも陽性が出たらきちんと精密検査を受ける必要があります。
- Q3 便潜血は1回でなく2回受けたほうがいいと聞いたけれど?
- A進行大腸がんの場合、1回法で60%、2回法で90%が診断できるとされています。
- Q4 便潜血陰性だったので安心していいですか?
- A残念ながら便潜血陰性=大腸がんではないということではありません。また早期がんの半数は便潜血陰性です。これは便潜血検査の功罪ともいえます。
- Q5 痔のせいで陽性になったと思うのですが・・・
- Aもちろん痔で陽性を示す頻度は高いですが、このなかに痔とがんが共存している可能性もお否定できません。
- Q6 大腸の内視鏡検査はなんだか大変そう・・・
- A当院では痛み止めや鎮静剤を使いますので「とても楽に検査が受けられた」という評判をいただいています。
- Q7 便潜血陽性で大腸検査を受けたのに異常なしと言われたのですが?
- A便潜血陽性の方から大腸がんが見つかる確立は3%程度です。治療が必要なポリープでも約20%にすぎません。残り約80%では病的な異常がないのが現状です。