診療科と主ながんの種類膀胱がん

尿路上皮がん（膀胱癌）

膀胱癌の大部分は膀胱粘膜かその下の粘膜下層までの範囲にあり、内視鏡を用いた経尿道的な切除手術を行います。さらに癌が筋層の深いところに進行した場合は他の臓器への転移の確率が高くなり、また内視鏡的手術のみでは十分な治療ができませんので追加の治療が必要になります。追加の治療は膀胱全摘出術、抗がん剤治療、放射線治療などです。膀胱全摘出術は進行癌に対しては最も治療効果の高い方法ですが、少し大きな手術になり、また術後尿路変更が必要となりますので、個々の身体状況を考慮して行います。尿路変更術は腸管による袋をつくり（代用膀胱）尿道につなぐ新膀胱作成術と尿の出口を腹壁に作成し集尿袋を張るストーマ形成術（回腸導管、尿管皮膚瘻）に分かれますが、それぞれ一長一短があり、患者さんの状況により決定されます。また最近では腹腔鏡を用いたより負担の少ない方法でも行っています。一方，手術が困難な患者さんは抗がん剤治療や放射線治療が主体となります

●主な診断方法・治療方法について

●受診から診断、治療、経過観察への流れ（参考：国立がん研究センター がん情報サービス）

国立がん研究センター がん情報サービス 膀胱がんのページ