専攻医  総合診療

プログラムの特長

当院の総合診療専門研修プログラムは、総合診療内科を中心に、関連する全ての診療科や多職種による全院的な体制のもとで実施されています。専門領域の枠にとらわれない医療を展開し、各専門診療科や救命救急部(救命救急センター)、地域医療機関と密に連携を図ることで、通常の日常診療から救急医療にいたるまで、地域における拠点病院として住民への全人的医療の提供を目指した研修を行っています。また、プログラム整備基準に準拠し、研修管理委員会には総合診療内科の医師のみならず、小児科や救急科の医師、さらには看護師や事務職などの多職種が参画しており、病院全体で専攻医の育成と研修の質を担保する体制を構築しています。

本プログラムの強みは、都市型の高度急性期医療から多様な背景を持つ地域医療にいたるまで、多彩な施設と連携した質の高い研修環境にあります。
基幹施設である当院では、研修の主軸となる総合診療内科において、一般外来や入院患者の病棟管理を実践し、総合診療の核心を深く学びます。これに並行して、急病診療センターで成人内科系の二次救急診療の初期対応を含む幅広い救急・初期対応を実践的に学びます。さらに、必須領域である内科、小児科(小児救急・感染症内科)、救急科(救命救急部)での充実した研修を用意しています。

一方、地域医療を学ぶ連携施設群には、生活や地域に根差した医療・在宅訪問診療を深く経験できる兵庫県但馬医療圏の公立病院(朝来医療センター・日高医療センター)や診療所(ろっぽう診療所)、離島医療の最前線で包括的ケアを実践する隠岐広域連合立隠岐病院など、専攻医のニーズや希望に応じられる多彩な選択肢があります。

研修期間を通じて、包括的統合アプローチをはじめとする総合診療専門医に欠かせない7つの資質・能力を効果的に修得できる、必要かつ十分な研修環境を整えています。

 

プログラム責任者からのメッセージ

当院の総合診療専門研修プログラムは、次世代を担う志高い先生方に、最高峰の研鑽の場を提供できるよう常に進化を続けています。当院は大都市の中心にある大規模な総合病院であり、豊富な症例数はもちろんのこと、希少疾患症例を診察する機会も多く、疾患網羅率が非常に高いことが大きな特徴です。しかも、大学病院のような診療科間の垣根がほとんどなく、大規模でありながらスピード感を持った円滑かつ高度な連携が可能であり、あまりストレスを感じることなく、あらゆる疾病・病態の治療にあたることができます。

さらに、医局にはさまざまな診療科の初期研修医や専攻医が集い、症例の相談だけでなく、日々の悩みや将来の夢を語り合える活発なコミュニケーションの場があります。ここで培われる多角的な視点や柔軟な横のつながりは、将来のサブスペシャルティの方向性を決める際にも、広い視野を持って考えるための大きな財産となるはずです。

医療の細分化が進む現代において、単に病気だけを診るのではなく「人を診て、地域を診る」総合診療専門医の養成は必要不可欠です。患者を一人の人間として全人的に理解し、その生活を支える家族や地域までを「まるごと診る」医療には、医師としての無限の可能性と深いやりがいがあります。当院には、一般外来・病棟管理から救急医療までを通じて、併存疾患や患者さんの価値観、地域背景までを俯瞰して最適なマネジメントを創出する「包括的統合アプローチ」を高いレベルで研鑽できる環境があります。

情熱にあふれた若手医師の皆さんが、幅広く高度な医療を実践し、チーム医療で力を発揮しながら、人間性豊かな全人的医療のできる医師へと成長していけるよう、指導医一同、全力でサポートいたします。

 

総合診療専門研修プログラム統括責任者、総合診療内科担当部長、教育研修センター長 山口 利昌 

 

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