専攻医  精神科

プログラムの特長

当院は精神神経科と児童青年精神科の両科それぞれに独立した病棟を有し、「2歳から100歳」の精神医的診療を行い、小児科や産科を含めた全診療科と連携して診療できる、他に類をみない“開かれた”精神科である。統合失調症、気分障害や神経症圏はもちろんのこと、緊急措置診察や総合病院精神科として精神科単科病院と連携した精神科合併症医療、コンサルテーション・リエゾンや緩和医療における精神医学を習得できる。また、児童精神科病棟は、最重症の摂食障害や被虐待児の心の問題、また神経発達症をはじめ児童精神医学の全分野についての研鑽が可能である。これら広範な精神障害の診断・治療に関わる基本的な知識、技術の習得を目標とし、精神科専門医の資格を取得できるような症例、診療場面を経験できる。また精神保健指定医、将来的には、サブスペシャリティとして一般病院連携精神医学専門医、子どものこころの専門医等の資格取得が可能な精神科である。
 

プログラム責任者からのメッセージ

基本的には専攻医1年目に大阪市立総合医療センター精神神経科を中心に、専攻医3年目は児童青年精神科を中心に研修をするが、研修開始時から両科並行して研修をすることができ、専攻医の希望に応じて柔軟に対応をしている。専攻医2年目に浅香山病院、小阪病院、さわ病院、ほくとクリニック病院、浜寺病院、丹比荘病院、大阪公立大学医学部付属病院のうち2病院で6か月ずつ計1年間の研修を行い、当院では経験が不足しがちな地域精神医療、精神科救急、アルコール依存症等についての研鑽を積む。また当院は症例検討会や研究会を複数回継続主催しており、薬物療法のみならず精神療法についての研鑽の機会が充実している。そのため、大学病院、精神科病院や他総合病院精神科よりも、より広範な精神障害について臨床経験を積むことが可能な、希少な精神科であると自負している。また医学博士を有する指導医が10名おり、学会発表や論文執筆を適切に指導できる体制を整えている。
 
児童青年精神科部長 宮脇 大
 

該当診療科

 

精神科研修プログラムpdf