大阪市立総合医療センター,Osaka City General Hospital

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てんかんとは

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てんかんとは

てんかんとは、熱などを伴わない「てんかん発作」を繰り返す状態であり、神経細胞の過剰な興奮が原因とされています。100人に1人程度の患者さんがいる(日本で100万人以上)とも言われ、特に小児期や思春期に比較的多く認められます。「てんかん発作」には、体全体に力が入り転倒するような危険な発作から、数秒間ボーっとする軽い発作、脳の発達に悪影響を及ぼす発作など様々です。小児期においては適切な管理により完全に治癒するてんかんも多くあります。しかし現状では、「とても怖い病気」としての印象が強く、園・学校生活や社会活動に制約を受けている患者さんも少なくありません。個々の患者さんにおいて、正確な診断、適切な治療、正しい情報提供がなされることにより、患者さんの人生が大きく変わることもよく経験されます。

てんかん診療
  • 先ず問診と診察を行います。特にてんかん発作の様子を観察者から詳しく聴取します。最近ではスマートフォンの普及により、発作の様子が録画されている場合があり、患者-医療者間で視覚的に共有されるようになってきました。
  • 次に、脳波検査を実施します。問診と診察の結果と総合して、どのようなてんかんかを診断(推測)します。必要に応じて、「脳の構造」を調べる検査(CTやMRI)を組み合わせて評価します。
  • てんかんの種類が分かれば、効果が期待できる薬や使用を控えるべき薬がわかる場合があります。患者さんそれぞれについて「最善の治療」を提供し、治療を選択します。再発する可能性が低いと推測される場合、てんかんでない可能性が高いと判断した場合は、薬を使用せずに経過をみることがあります。
  • 定期的に外来受診していただき、てんかん発作の経過や園や学校生活の様子を報告していただきます。また抗てんかん薬の副作用がないかの診察や血中濃度測定を行います。それらの結果によっては、内服している薬の微調節や、効果の期待できる薬の導入、効果が得られなかった薬の減薬などを行います。
  • 集中的な内科治療が必要な場合は入院にて精密検査(ビデオ脳波同時記録や脳核医学検査)・専門的治療を行い、外科治療が必要な場合は小児脳神経外科と協力して包括的にてんかん診療を行っています。

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