乳腺外科

科の特色

大阪市立総合医療センターの乳腺外科では、乳癌を中心とした乳腺疾患の診断と治療に当たっています。

総合力

大阪市立総合医療センターは多数の専門診療科を擁しています。乳癌治療に際しても総合力を生かした治療を行えます。

がんに振り回されない生活

乳癌の好発年齢は40~60歳代と、子育てや仕事などで大変な時期と一致します。“乳癌になる前も後も変わらぬ日常生活”、“乳がんに振り回されることのない良き日々”を送って頂くことが我々のめざす基本理念です。

エビデンスとコンセンサス

最新の情報とエビデンスに基づいた治療を基本として、個々の患者さんの状態にあった治療を行います。

支える医療

治療だけでなく、病気になることで生じる種々の問題を含め、解決のためのサポートが出来ればと考えています。大阪市立総合医療センターでは患者支援部門を重点的に整備しています。

地域連携

あなたの近くの“かかりつけ医”との連携を重視しています。

乳癌と診断された方へ

乳癌になったからと絶望したり、悲観的になったりする必要はありません。乳癌は治るひとの方が多く、早期に発見して治療をすれば、その割合も増えます。乳癌という病名に負けることなく、冷静に医師の話しに耳を傾け、治療を受けて行って下さい。あなたなら困難を克服できます。

お知らせ

2024年1月

乳腺外科ニュースレターvol.6を発行しました。

「オンコタイプDX」検査を紹介しています。

OCGH乳腺外科ニュースレターvol.6

2023年12月

亀井医師が東住吉支援学校でがん教育の講演に行ってきました。

2023年11月

中田医師が大阪府立東高等学校でがん教育の講演に行ってきました。

2023年4月

乳腺外科ニュースレターvol.5を発行しました。

乳腺外科スタッフの紹介もありますので是非ご覧ください。

OCGH乳腺外科ニュースレターvol.5

2023年1月

乳腺外科ニュースレターvol.4を発行しました。

いろいろなお茶を紹介しています。その他の記事もありますのでぜひご覧ください。
OCGH乳腺外科ニュースレターvol.4

2022年4月

乳腺外科ニュースレターvol.3を発行しました。

キャンサーケアヨガについてご紹介しています。
OCGH乳腺外科ニュースレターvol.3

2021年12月

乳腺外科ニュースレターvol.2を発行しました。

是非ご一読くださいませ。
OCGH乳腺外科ニュースレターvol.2

2021年4月

今年度より年2回ニュースレターを発行予定です。vol.1を発行しました。

乳腺外科スタッフの紹介もありますので是非ご覧ください。
OCGH乳腺外科ニュースレターvol.1

2021年4月

BRCA1,BRCA2遺伝子検査のご案内

2020年4月からHBOC(遺伝性乳がん・卵巣がん症候群)かどうかを診断するためのBRCA遺伝子検査が、条件を満たす乳がん・卵巣がんに対して保険適応になりました。検査をご希望の方は遺伝カウンセリングが必要ですので主治医までご相談ください。

2021年2月

『がん教育』を支援学校で行ってきました

授業の一環として小・中・高校で『がん』の教育が行われています。『がん』に関しての正しい知識をもつことが大切です。

2021年1月

乳がん術後補助療法で使用する内分泌治療薬の副作用とその対策

地域連携で乳癌術後補助内分泌治療を行っていただいている先生方を対象に内分泌治療薬のよくある副作用とその対策としてまとめました。

2018年4月

臨床試験を開始しました.。(2020年12月まで)

「N+乳癌に対する術前抗がん剤治療後のセンチネルリンパ節生検の検討」
(試験番号:UMIN000030510、大学病院ネットワークホームページ)

2017年12月

手術待ち期間を短縮するために、10月より手術枠を増やしました

(2017年12月現在、手術待ち期間:2-3週間)

2017年12月

あなたの乳房は大丈夫ですか?

「早く見つけて、早く治す」

2017年10月

最近の乳がんの話~溢れる情報に迷わぬために~

患者さまとご家族の方に読んでいただきたい、最近の乳がん事情や治療環境のあれこれをまとめています。

 

2017年10月

大阪市立総合医療センター乳腺外科での乳がん術後リンパ浮腫への取り組み

当院での取り組みをまとめています。

 

2017年5月

患者サポートクラブ

当院通院中の乳がん患者さんを対象にリラックスヨガ教室を2ヶ月に1回をめどに開催しています。

 

2015年4月

ブレストセンター開設

3D マンモグラフィー(トモシンセシス)を導入しました!

乳腺組織が多い比較的若年の方(30~50歳)は、通常のマンモグラフィー(2D)を撮影しても腫瘤なのか、正常の乳腺組織なのか判断に困る場合があります。トモシンセシスは、2Dマンモグラフィーと比べると腫瘤確認が容易であり、2次検診(精密検査)機関である当センターでは積極的に導入しております。

 

2015年1月

第28回 堺乳腺疾患勉強会「がんパスと地域診療連携~当院でやっていること、そして最近思うこと~」

 

2013年12月から

<就労支援> (がんと診断された方とその家族の皆さんへ)

がんを患ったからという理由だけで、あなたが仕事を諦めなければならないという事態は、あなたに経済的な負担が生じるのみならず社会にとっても大きな損失になると考えています。当院では、患者就労支援を行っています。ご本人だけでなく、ご家族の相談も受け付けています。外来担当医またはがん相談支援センターへご相談下さい。

 

リンパ浮腫発症リスクへの取り組み

 乳がんは、日本女性が最も多く罹るがんであり、単に治療をしたらいいのではなく、それぞれの患者さんの社会的、経済的および精神的な状況も考え、サポートすることが非常に大切であると考えています。その実践は医師看護師の努力だけでは難しく、多職種との協力が必要となります。

 我々は院内のスタッフの力を集結し、より良い治療を行うために2015年4月にブレストセンターを設立いたしました。乳がん診療の中で生じる様々な問題をスタッフで話し合い、患者さん一人ひとりにベストな診療を提供することを目指しています。

 腋のリンパ節に乳がんが転移しているために腋のリンパ節を切除する(腋窩郭清術)ことで生じる上肢のリンパ浮腫は、術後後遺症の一つですが、程度はあるものの日常生活に支障を生じることもあり、その対策を我々は重視し、医師のみならず専門看護師(医療用リンパドレナージセラピスト、以下セラピスト)が協力しあい積極的に取り組んでいます。

医師の取り組み

 上肢リンパ浮腫は、腋窩郭清術を受けた全ての方に生じるわけでもなく同じ手術を受けてもその発症には個人差があります。術後リンパ浮腫になりやすいか、そうでないかを予想することは肥満や放射線治療を術後に受けるかどうかなどは報告されてきましたが、目の前の患者さんが術後リンパ浮腫になりやすいかどうか、その危険性は?ということは予想することが困難でした。

 我々は、2009-2012年の期間で100名の患者さんに協力していただき、
腋のリンパ節やリンパ管の状況を詳しく手術中に調べることで、術後にリンパ浮腫になる危険性をある程度予測できる可能性
を見出しました。

 これまでは、そのため、腋のリンパ節郭清をうけた患者さんはほぼ全員、リンパ浮腫にならないように日常生活にも注意する必要がありました。その患者さんが、術後リンパ浮腫になりやすいかどうかわかれば、リンパ浮腫になりやすい方は、細かく腕のチェックをし、万一リンパ浮腫にはなっても早く専門のセラピストによる腕のケアを行うことで悪化しないようにできます。逆にリンパ浮腫になる危険性が低い方は、リンパ浮腫に対してあまり不安を抱かずに日常生活を過ごしていただける可能性があります。

 つまり、同じ腋のリンパ節郭清をしても術後のリンパ浮腫に対する身構え方をより繊細に患者さん一人ひとりにお伝えできるようになるかもしれません。

 そこで2014年7月から「上肢のリンパ流にもとづく乳癌術後上肢リンパ浮腫発症リスクの検討」というタイトルで新たな臨床試験を当院の倫理委員会承認のもと実施しております。今回の臨床試験では、手術中に患者さんの腕のリンパ節やリンパ管の状況を確認しながら、通常の必要な乳癌の手術を行い、その状況から実際に術後のリンパ浮腫になりやすさを正確に予想できるのどうか、またそれに応じた術後腕のケアを行うことでリンパ浮腫の悪化を軽減できるか検討する予定です。

セラピストの取り組み

 当院は大阪市の公立病院でありますが、患者さんのニーズも受けて2007年9月から全国に先駆けて看護師主体の外来としてリンパ浮腫外来を自費診療で開設しております。2016年より保険適用となっているため、現在は症状にあわせて保険・自費診療を組み合わせて行っています。専門の医療リンパドレナージの知識・技術の資格を持ったセラピストがリンパ浮腫に苦しむ患者さんと向き合い、持っている知識・技を駆使してリンパ浮腫ケアを行っております。患者さんの数も多いことから現在は他院で治療された後のリンパ浮腫ケアまでは残念ながら行えない状況ですが、リンパ浮腫で苦しむ全ての患者さんを少しでもケアしたいという思いはあり、今後の課題でもあります。

「心配しないで。とりえずここへたどり着ければ、何とかなる。全てが揃っている。」と感じてもらえるような
ブレストセンターを目指してスタッフ一同頑張っております。