大阪市立総合医療センター,Osaka City General Hospital

TEL.06-6929-1221

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形成外科<完全予約制>

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科の特色

我々の目的は、身体も精神も健全な状態で社会復帰していただくことにあります。各専門臓器に特化し細分化しつつある他の診療科とは異なり、頭の先から足の先まで、新生児からご高齢者まで、あらゆる年代のあらゆる部位を治療し、社会復帰をお手伝いする診療科と考えています。

診療方針

治療の手段は、手術が中心になります。当施設では、顕微鏡を用いたマイクロサージャリー、頭蓋顔面骨の骨延長術や骨切り術、培養組織移植術、内視鏡下手術など、形成外科で行われるものほぼ全てに対応しています。

  • 自家培養表皮による
    巨大色素性母斑の治療

    自家培養表皮による巨大母斑の治療は、2016年12月に保険適応が認められました。当院でも積極的に治療を開始しています。これまで巨大色素性母斑に対して行われてきた治療方法は、少しずつ切除していく方法(10回以上の手術が必要になることもあります)・組織拡張器を用いた切除方法・切除して自家皮膚移植(皮膚を取るところに大きな傷が残ります)などがあります。しかしながら、多数回にわたる手術など負担が大きいものでした。

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  • 唇顎口蓋裂

    手術してから成人するまでの間、総合的に診療することにより、より統制のとれた診療を心がけております。そのため、矯正歯科・小児言語科・小児耳鼻科・口腔外科とともにチーム治療を行っています。顎裂を伴う唇裂には、矯正歯科などと協力してプレート(口蓋床)を用いた顎誘導を行うことで、本来備わっている顎の成長を促します。これにともなって、傷口にストレスがかかりにくいようになり、より美しい形態を作成できると考えています。成人するまでの治療のスケジュールは、お子様の一人一人の状況に応じて調整を行います。

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頭蓋顔面外科

うまれながらに頭の形や顔の形がゆがんでいる先天異常の病気や顔面骨の骨折などに対して、機能回復だけでなく、形やバランスを整える手術を数多く行っています。子供の時に行う手術は、子供から大人にかけて徐々に大きくなる成長の要素をよく考えて手術をする必要があります。適切な時期に適切な治療を行うことが最終的な仕上がりや機能向上を左右するため、計画的に手術のプランを立てていくことが重要です。また、手術の具体的なプランニングのために、先進医療として厚労省より認可されている“三次元形状解析による体表の形態的診断”や高度医療の“実物大の実体モデル”を利用しています。

マイクロサージャリーによる再建外科

耳鼻科、口腔外科、乳腺外科など各臓器に生じたがんを切除する際、がんをしっかりとって根治することと同時に、日常生活における生活の質(Quolity of Life: QOL)を担保する必要があります。そのために、食事をとれるようにする、顎の形をつくる、乳房の形をつくるなどの再建手術というものがあります。また、がん切除後だけで無く、事故や生まれつきの病気により生じた変形にも再建手術を行います。形成外科では、体の様々な組織を血管吻合、神経吻合を駆使して移植することができます。この技術を、いろいろな再建手術に応用しております。

眼瞼手術

先天性眼瞼下垂や、睫毛内反症のような疾患に対して、小児眼科と協力体制のもと数多くの症例を加療しております。また、腱膜性の眼瞼下垂>のような成人で生じる眼瞼疾患も同様に治療しております。

顔面骨骨折

強い衝撃が顔面に加わることで、さまざまな顔の骨が折れてしまいます。顔面の場合には、折れた骨が筋肉に引っ張られたり、空洞に落ちたり、ほかの神経などを圧迫したりとさまざまな状況が生じます。当科では先天性の疾患から、再建手術にいたるまで、顔面周囲の手術を多く扱っており、その技術は顔面骨骨折に対しても応用できます。単純な頬骨骨折、眼窩底骨折から粉砕骨折や複雑な上顎骨骨折、また骨折後に顔面変形を残した例など多様な骨折に対応しております。

その他

当科では、患者さんのQOLの改善を治療の大きな目的としています。このため、特に初診時は十分に時間をとり、治療方法について十分な説明を行うようにしています。そして、納得いくまで何度でも診察の機会を持つようにしています。十分に説明を受けていただき、納得いただいた上で手術を受けて頂きたいと思っております。話だけでも聞きたいと思われている方でも、ご遠慮なく受診してください。

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