放射線治療科
科の特色
〈放射線治療とは〉
放射線治療は、手術療法、薬物療法と並んでがん治療の三本柱の一つであり、当院でもがんの完治を目的とした根治照射はもちろんのこと、疼痛などの様々な症状をやわらげることを目的とした緩和照射まで積極的に行っています。
放射線治療の特徴として病巣部を切除することなく、機能や形態を温存することが可能であることがあげられます。そのためには、病巣部に放射線を集中させ、周囲の正常組織への照射を最小限にすることが重要です。
〈当科の特色〉
当科では高精度な定位放射線治療や強度変調放射線治療を短時間で行うことができる照射装置であるTrueBeam(2025年4月21日より治療開始)、強度変調放射線治療専用装置であるTomoTherapy、頭部定位放射線治療専用装置であるガンマナイフを所有しています。
また、それらの外部放射線治療以外にもイリジウムRALS装置による子宮頸がんの腔内照射および密封小線源治療装置による前立腺がん小線源治療を実施していることも当科の特色です。
最新のエビデンスに基づいた治療を安心して受けていただくために、放射線治療専門医、医学物理士、放射線治療専門放射線技師、放射線治療品質管理士、がん放射線療法看護認定看護師を含む専門のスタッフによる充実した体制を整えています。
また、関連する診療科とカンファレンス等を通じて密に連携し、集学的治療の一環として個々の患者さんに最適な治療を提供しています。小児患者さんに対しても高精度放射線治療や症状緩和目的の放射線治療を幅広く実施しています。