放射線治療科
・2017年1月~12月の放射線治療実績は新規患者数841名、新患+再患939名、うち脳転移+骨転移300名でした。脳・脊髄腫瘍132、頭頚部(甲状腺含む)21、食道29、肺113、乳腺74、婦人科腫瘍34、前立腺がん55名でした。小児がん拠点病院に指定されているので小児患者さんも多く15歳以下の患者さんは46名でした。
・放射線治療の適応と考えられるⅢ期非小細胞肺がんの5年生存率は29%でした。
・食道がんの5年生存率はⅠ期100%、Ⅱ期55%、Ⅲ期21%(3年生存率32%)。
・子宮頚がんの5年生存率はⅠ期87.5%、Ⅱ期96%、Ⅲ期66%。
脳・脊髄腫瘍 | 132 |
---|---|
頭頸部(甲状腺含む) | 21 |
食道がん | 29 |
肺がん | 113 |
乳腺がん | 74 |
婦人科腫瘍 | 34 |
前立腺がん | 55 |
15歳以下の小児悪性腫瘍 | 46 |
主な治療
汎用リニアック、トモセラピー、ガンマナイフ(脳神経外科が実施)を用いた放射線治療、イリジウムRALSを用いた腔内・組織内照射、ヨウ素125シード線源永久挿入による前立腺がん密封小線源療法(泌尿器科と放射線腫瘍科の合同チーム医療)、骨転移のある去勢抵抗性前立腺がんに対するラジウム治療、甲状腺機能亢進症に対するヨウ化ナトリウム内用療法を実施しています。
診療方針
治療法開発のための臨床試験を積極的に行うことで、最新の治療を患者様に提供し、さらに将来のより良い治療につながるものと確信しています。
このためJCOG(日本臨床腫瘍研究グループ:厚生労働省がん研究助成金指定研究班を中心とする共同研究グループ:http://www.jcog.jp/)やWJOG(西日本がん研究機構:がんの標準的治療の確立とがん予防に取り組む専門家医師を中心としたボランティア集団:http://www.wjog.org/)などの臨床試験組織と協力して、倫理委員会の審査を通った臨床試験を患者さんに提供しています。
臨床試験を望まれない患者さんにはエビデンスに基づいた標準的治療を実施しています。
疾患情報・コラム
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