大阪市立総合医療センター
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内科系診療科 > 内分泌内科<完全予約制>
2014年(平成26年)4月に新しく開設された診療科です。
内分泌内科は、ホルモンを作る臓器の病気やホルモンの過不足により異常を来す病気の患者さんを対象としています。下垂体、甲状腺、副腎、副甲状腺・骨系統、性腺に関連する病気に加え、内分泌臓器の腫瘍、電解質バランスの異常や内分泌の病気を原因とする高血圧、脂質異常症など対象は幅広く、様々な内分泌の病気に対し専門的な診療を担っています。
本院は日本内分泌学会の認定教育施設ならびに日本甲状腺学会の認定専門医施設で、地域における内分泌疾患の専門診療を担っています。スタッフは日本内分泌学会の内分泌代謝科(内科)専門医・指導医、日本甲状腺学会の認定専門医のいずれかもしくは双方の資格を持ち、豊富な経験を有しています。
内分泌の病気は長い経過をたどるものが多く、様々な他臓器合併症や糖尿病、高血圧、脂質異常症、骨粗鬆症などの代謝合併症を合併し、生命予後や生活の質(QOL:quality of life)、日常生活動作(ADL:activities of daily living)に著しく影響を及ぼします。一方で、甲状腺クリーゼや粘液水腫性昏睡、副腎クリーゼなどの急を要する病気は早急に治療を行わないと生命の危機に直結します。ホルモンは全身に幅広く作用することから、ホルモンの過不足に伴う典型的な症状、徴候を呈する場合もあれば、何気ない症状を呈したり、電解質の異常など検査所見の異常をきっかけに発見されたり、さらには他の病気として治療されていたものが実は内分泌の病気が原因であったりなど、内分泌の病気が診断されるきっかけは様々です。そのような中、負荷検査を含めた内分泌学的検査(ホルモンの検査)ならびに超音波検査、CT、MRIや核医学検査などの画像検査を駆使することにより様々な内分泌の病気に対して的確な診断を行い、適切な治療方針を決めるように努めています。また、がんなど種々の病気に対する治療法が日々進歩していますが、それらの治療に用いられる薬剤や放射線治療がホルモンの分泌に影響を与え、治療が必要になることもあります。本院は全54診療科という全国屈指の診療科数を有し、臓器・疾患別の高度な専門医療を提供する総合病院という特長を活かし、他診療科とも連携して高水準の専門的医療を提供するよう努めています。
なお、本院は地域医療支援病院であり、地域医療機関との役割分担のもと、十分な情報提供に基づく病診連携の強化・推進に努めています。症状や状態が安定した患者さんにつきましては、お近くもしくは身近なかかりつけ医(地域医療機関)の先生をご紹介させていただきます。
甲状腺疾患に対するアイソトープ治療(131I内用療法)を平成28年1月より開始しています。
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