大阪市立総合医療センター,Osaka City General Hospital

TEL.06-6929-1221

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TQMセンター

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TQMセンター

●TQMとはTotal Quality Managementの略で、病院全体(Total)で、医療の質(Quality)を、継続的に向上させる活動(Management)のことです。

●当院では、医療の質向上に向けた取り組みを統合的に管理・支援する部門として、2016年4月に医事・医療情報部内にTQMセンターを開設しました。

行動指針
  • 大阪市立総合医療センターにおける各業務の成果(パフォーマンス)を見える化する。
  • 各部門がPDCAを回し、質の向上・改善をするため、診療支援(分析・対話・教育・入力サポート)を行なう。
  • 安心、安全、効率良く業務が行なえるよう、環境(情報システム・ネットワークシステム)を整備する。
  • 各自の業務の成果(パフォーマンス)を正しく反映するよう、データの精度を高める。
  • 医療の質向上と現場の効率性向上や業務の負担軽減を図る。

平成28年度 TQMセンターのミッション(行動指針)より

体制(令和4年4月現在)
TQMセンター体制表(令和4年4月現在)
システム担当の主な業務

●システムの維持管理

①病院情報システム
当院の診療を円滑に行うため、平成5年12月の開院以来24時間365日稼働している病院情報システムの維持・管理、新規システムの導入、機器の保守管理、障害対応等の業務を行っています。システム導入や変更、医療機器の接続の際には支援を行い、必要に応じて関連部門間の調整を行っています。併せて診療データの提供やアプリケーション開発、操作研修等を行っています。

②病院事業ネットワークシステム
平成26年10月に地方独立行政法人大阪市民病院機構独自のネットワークを構築し、機器の保守管理および障害対応等の管理業務を行っています。

③医学情報収集ネットワークシステム
平成22年度に医師がインターネット経由で医学文献・電子ジャーナル等の情報収集に利用する医学情報収集ネットワークシステムを構築しました。医学情報収集ネットワークの企画立案、運用管理、貸与機器類の管理、メールアドレスの付与、障害対応等の管理業務を行っています。

診療録担当の主な業務

① 診療情報管理

当院では平成24年5月に電子カルテを導入しました。

電子カルテでの診療記録の点検を行い、精度の高い記録が保存されるよう支援しています。

電子カルテ導入以前の診療記録については、診療や医学研究、カルテ開示  等に備えて法令及び院内要綱に基づき保管管理しています。医療の質向上や安全管理に貢献できるよう、診療記録の適切な精度管理に努めています。

② 診療記録の監査

誤記入や記載漏れを抽出する量的監査と記載内容の妥当性を検討する質的監査を行っています。

電子カルテ内の記録や文書について点検を行い、その結果をフィードバックすることで診療記録の適正化に努めています。平成30年7月からは質的監査を強化し、診療情報管理士による一次監査、二次監査は監査対象診療科医師及び他診療科医師、三次監査は診療情報委員会の医師が担当する体制としました。診療記録の質改善に取り組んでいます。

③ 退院患者の疾病分類

全退院患者を対象に、「疾病、傷害及び死因の統計分類提要(ICD-10 2013年版」に基づいた疾病分類を行っています。その情報は疾病統計などの資料作成に活用できるように備えています。

④ スキャンセンターの運営

平成24年5月の電子カルテ導入を機に、紙文書のスキャナ取込み業務を開始しました。患者さんが署名された同意書等の診療に関わる紙文書は、電子カルテにスキャン取込みし、電子ファイルで保存しています。

平成28年2月にタイムスタンプを導入、 タイムスタンプを付与することによりスキャン後に改ざんされていないことを担保しています。スキャン取込み前後の点検を強化し、文書の精度向上に努めています。

⑤ 院内文書の管理

同意書・説明書や手術記録等の院内文書の作成・管理を行っています。

同意書を記載する側にわかりやすい書式とし、説明書は説明すべき項目を定めて統一した書式に見直しを行いました。手術記録等の院内で使用する文書は、作成の負担軽減、データの二次利用を考慮して作成・管理しています。

⑥ 院内がん登録

当院では、平成17年4月1日に院内がん登録を開始しました。

国立がん研究センターの院内がん登録実務者研修を修了した診療情報管理士が「院内がん登録標準登録様式」に則り登録業務を実施しています。当院を受診し「がん」の診断、治療を受けた症例について、がんの診断・治療・予後に関する情報を登録し、当院における成人・小児がん診療の実態把握とがん診療の質向上に寄与しています。

がん登録統計→https://www.osakacity-hp.or.jp/ocgh/about/kyoten/innai.html

⑦ 症例登録

医師の負担軽減を目的として、平成30年度より、NCDNational Clinical Database)をはじめとする各種症例登録の支援を開始しました。優先度に応じて支援の拡充を進めています。また、登録業務の標準化及び効率化、精度向上に取り組んでいます。

⑧ カルテ開示

患者さんからの求めに応じて、「地方独立行政法人大阪市民病院機構における診療情報提供取扱要綱」に基づき情報提供を行っています。

カルテ開示の案内→ https://www.osakacity-hp.or.jp/ocgh/inv/madoguchi.html

TQM担当の主な業務

●パス・QI

①クリニカルパスの管理
・医療の標準化と質の向上をめざして当院では電子カルテ用クリニカルパスを使用しており、その管理を行っています。

(2019年3月31日現在)

パスの種類

約380種

パス適用率

53.8%

②クオリティインディケーター の管理
・医療の質をあらわす指標、クオリティインディケーター(QI)を各部門が設定し測定することにより改善への動機づけを行っています。

(2019年3月31日現在)

指標数

約128指標

参加部門

約39部門

・QI活動報告→https://www.osakacity-hp.or.jp/ocgh/about/qikatsudouhoukoku.html

QI活動のあゆみ
平成24年度-1年目

 

年度 活動内容
平成24年4月
  • QI小委員会が設置された
平成24年7月
  • 対象チームおよび部署(診療科以外)に説明会開催
平成24年8月
  • オリジナルQI作成シートを使用し19部門33指標を設定し管理した
平成25年2月
  • 第1回QI大会開催 6チームから発表
  • 当院オリジナルシートを使用し『QIの設定と改善のための活動報告 平成24年度』をまとめ小冊子刊行
平成24年度-1年目

 

年度 活動内容
平成24年4月
  • QI小委員会が設置された
平成24年7月
  • 対象チームおよび部署(診療科以外)に説明会開催
平成24年8月
  • オリジナルQI作成シートを使用し19部門33指標を設定し管理した
平成25年2月
  • 第1回QI大会開催 6チームから発表
  • 当院オリジナルシートを使用し『QIの設定と改善のための活動報告 平成24年度』をまとめ小冊子刊行
平成25年度-2年目

 

年度 活動内容
平成25年4月
平成25年8月
  • 19部門35指標のエントリーがあった。

主な動き:口腔ケアチームが加入、RSTが人工呼吸器離脱率を指標化。

平成26年2月
  • 第2回QI大会開催 4チームから発表
  • 『QIの設定と改善のための活動報告 平成25年度』刊行
平成26年度-3年目
年度 活動内容
平成26年7月
平成26年8月
  • 20部門44 指標のエントリーがあった。

主な動き:ストーマチーム、倫理コンサルテーションチームが加入

平成27年2月
  • 第3回QI大会開催 3チームから発表
  • 『QIの設定と改善のための活動報告 平成26年度』刊行
平成27年度-4年目
年度 活動内容
平成27年8月
  • 22部門47指標のエントリーがあった。

主な動き:病理部が加入。施設課が「人に優しく地球に優しくチーム」として光熱費およびCO2削減を指標化。

平成27年10月
  • QI教育講演会 開催 講師:岩渕勝好先生
平成28年2月
  • 第4回QI大会開催 5チームから発表
  • 『QIの設定と改善のための活動報告 平成27年度』刊行
平成28年度-5年目

 

年度 活動内容
平成28年4月
  • TQMセンター発足。
平成28年7月
  • 対象部門を増やし、クオリティマネージャーを選出し説明会開催
  • 41部門から91指標のエントリーがあった。
平成29年度-6年目

 

年度 活動内容
平成29年7月
  • 40部門 123指標エントリー。
平成30年2月
  • TQM大会開催(5部門発表)。
  • 『QI Review 2017』(10部門23指標)をまとめ小冊子刊行。

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