薬剤部
部の特色
薬剤部は、患者さんを中心に考えた医薬品の適正使用を推進するとともに、医療事故の防止に貢献しています。
- 日本医療薬学会 がん専門薬剤師 3名
- 日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師 3名
- 日本医療薬学会 がん指導薬剤師 1名
- 日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療認定薬剤師 10名
- 日本緩和医療薬学会 緩和薬物療法認定薬剤師 2名
- 日本緩和医療薬学会 緩和医療暫定指導薬剤師 2名
- 日本緩和医療薬学会 麻薬教育認定薬剤師 1名
- 日本栄養治療学会 臨床栄養代謝専門療法士 1名
- 日本栄養治療学会 NST専門療法士 8名
- 日本病院薬剤師会 感染制御認定薬剤師 2名
- 日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師 3名
- 日本病院薬剤師会 HIV感染症薬物療法認定薬剤師 1名
- 日本糖尿病療養指導士認定機構 日本糖尿病療養指導士 2名
- 日本腎臓病薬物療法学会 腎臓病薬物療法認定薬剤師 1名
- 日本腎臓病協会 腎臓病療養指導士 1名
- 日本高血圧学会 日本循環器病予防学会 日本動脈硬化学会 日本心臓病学会 高血圧・循環器病予防療養指導士 1名
- 日本循環器学会 心不全療養指導士 3名
- 日本麻酔科学会 周術期管理チーム薬剤師 2名
- 日本リウマチ財団 リウマチ財団登録薬剤師 1名
- 災害派遣医療チーム(DMAT) 1名
- 薬学教育協議会 認定実務実習指導薬剤師 8名
- 日本薬剤師研修センター研修認定薬剤師 6名
- 日本病院薬剤師会 病院薬学認定薬剤師 38名
- 日本がん・生殖医療学会 暫定がん・生殖医療ナビゲーター 1名
- 日本災害医学会 PhDLSプロバイダー 1名
- 日本アカデミック・ディテーリング研究会 日本アカデミック・ディテーリング認定薬剤師 1名
お薬を安全に使用していただくために
保険薬局の方へ
持参薬について
持参薬とは、患者さんが入院時に持参される日頃お使いになっているお薬(飲み薬、目薬、貼り薬、注射など)のことです。 持参薬を薬剤師が調べて医師や病棟スタッフに情報を連絡することで、入院後の治療が安全に行えるように支援していきます。
来院 ⇒ 薬剤部カウンター ⇒ 入院手続き ⇒ 入院
入院手続きの前に、持参されたお薬を薬剤部カウンターにお持ちください。薬袋、お薬手帳、お薬のしおりなども大切な情報源です、合わせてお持ち下さい。
- 自宅で服用しているお薬が入院中も利用できます。
- お持ちいただいたお薬と、入院して治療のために処方される薬との、薬同士の飲み合わせや、重複などをチェックすることができます。
- 手術や検査の前に中止する薬を確認できます。
- 日頃お使いになっているお薬について薬剤師がアドバイスすることができます。
調剤室
リスクマネージメントに留意し、薬袋に安心を入れてお薬を調剤しています。
一部の錠剤や散薬については自動調剤ロボットも導入し、調剤の効率化を図っています。お薬が安全に患者さんに渡るよう、システムも利用しながら薬剤師による複数回の確認・チェックを徹底しています。
ピッキング監査システム | 錠剤やカプセル、外用剤などの種類を確認します。 |
散薬監査システム | 散薬の種類と量を確認します。 |
水薬監査システム | 水薬の種類と量を確認します。 |
お薬相談室/治験相談室
患者さんのプライバシーを守り、お薬の相談にお応えします。お薬についての相談を希望される方は、気楽にご利用して下さい。
病棟薬剤管理
病棟に薬剤師を配置し、入院された患者さんに対して持参薬の確認や薬歴の管理、服薬指導などの業務を行っています。業務内容の充実を図るべく症例検討会・部内勉強会などにも取り組み、医薬品の適正使用の観点から情報提供するなど、医師・看護師などと連携しながら安心安全な医療提供に努めています。
また、糖尿病教室や腎臓病教室、栄養サポートチーム、感染対策チーム、緩和ケアチームなどのチーム医療にも参画し、より質の高い医療提供を目指しています。
がん化学療法
がん化学療法における抗がん剤治療は手術や放射線治療と並び普通に行われる治療方法のひとつです。抗がん剤治療は正しく行えば安全で有効な治療法であることが分かっています。
当院で実施される「注射用抗がん剤によるがん化学療法」
オーダーシステムより医師が事前に入力したレジメンについて、入院・外来すべての適応(薬剤)の適否、投与量、投与方法・投与速度、投与スケジュールなどの確認を薬剤師が行っています。
当院のがん化学療法における薬剤師の役割
入院から外来まで、すべての注射用抗がん剤の投薬管理、調製などを複数の薬剤師により繰り返しチェックをしています。
患者さん個々の理解度とニーズを考慮し、患者さま個々に「パンフレット(サンプル)」(PDF:183KB)を作成し、薬剤の効果や副作用発現の時期、初期症状、投与スケジュールなどについてお話します。
入院から外来へ、すべての患者さんの抗がん剤投薬情報を一元的に管理しています。
医師、看護師など他の医療スタッフに対して薬剤情報の提供や教育活動に参加しています。
外来化学療法室
薬剤師が常駐し、すべての薬剤を安全キャビネット内で正確、安全に無菌調製しています。
レジメン変更、投与量変更にも即座に対応できます。
中央抗がん剤調製室(製剤室内)
実施当日の検査結果や診察により、実施が決定次第、薬剤部製剤室内の中央抗がん剤調製室で正確、安全に無菌調製します。原則として全病棟、すべての抗がん剤調製に対応しております。
製剤室
院内(特殊)製剤
院内製剤とは「薬剤師により病院内で調製され、その病院で使用される製剤」のことをいいます。
医師が治療を行ううえで、市販されている薬剤では効果が得られない場合や、市販されている薬剤であっても、場合によっては剤型を変えないと使用できない場合もあります。このようなときに、個々の患者さんに合う形で、薬剤を調製しています。
高カロリー輸液無菌調製
中心静脈栄養法(TPN)とは、経口あるいは経腸での栄養補給が不可能または不十分な患者さんに対して、必要なカロリー量のすべてを静脈から投与する完全静脈栄養法のことをいいます。
製剤室では、市販品だけでは対応できない細かな調節が必要な高カロリー輸液の混合調製を無菌室のクリーンベンチ内で行っています。
経管(経腸)栄養調製
経管(経腸)栄養とは、鼻腔から、胃や十二指腸までチューブを通し、その管を使って栄養補給する方法で、経口摂取はできないが、消化管の機能は保たれている患者に施行されます。
成人と異なり小児は、年齢や病状により濃度を調節する必要があるため、製剤室で調製しています。
薬剤師実務研修生(レジデント)制度について
平成27年4月より薬剤師レジデント制度を導入し、
薬剤師の質向上のため、薬剤師の育成に積極的に取り組んでおります。
レジデント制度の目的
病院薬剤業務の基本的技術を習得するとともに、高度医療に対応した臨床薬剤師業務およびチーム医療を実践できる薬剤師を養成することを目的としています。研修期間は2年で、日本医療薬学会研修ガイドラインに基づいた当院独自の研修プログラムによる研修を行います。
研修カリキュラムの内容
基本的な薬剤業務
- 調剤業務
- 注射剤業務(TPN調製、抗がん剤調製、化学療法レジメン管理等)
- 製剤業務
- 医薬品情報業務(医薬品情報の収集、管理、加工、提供等)
- 医薬品管理業務
- 臨床研究・治験業務(治験薬管理、臨床研究コーディネーター業務等)
病棟業務
- 薬剤管理指導業務(各診療科をローテート)
- チーム医療への参画(感染制御チーム、栄養サポートチーム、緩和チーム等)
- 専門・認定薬剤師資格取得にむけての薬剤管理指導業務
研修スケジュール(2年間)
期間 | 内容 |
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前期:3ヵ月間(1年目4月〜6月) | 病院薬剤師業務の基本的技術を習得する。 |
中期:9ヵ月間(1年目7月〜2年目3月) | 5診療科領域をほぼ2ヶ月毎に回り薬剤管理指導業務を実践する。 |
後期:12ヶ月間(2年目4月〜3月) | 専門・認定薬剤師取得をめざし専門領域での薬剤管理指導業務を実践する。 |