小児脳梗塞

脳梗塞は高齢者に起こる印象があるかもしれませんが,小児でも起こりえます.成人の脳梗塞は年間発症率が10万人当たり約100人あるのに対して,小児では213人程度です.成人と同様に運動麻痺,言語障害などの神経症状を呈しますが,乳幼児や年少児では痙攣や活力低下,行動異常などで発症することも多く,そのため脳梗塞と気づかれず,診断まで時間を要してしまうこともあります.成人では動脈硬化や心臓の不整脈が原因となることが多いのに対して,小児では成人とは異なる原因がたくさんあり,逆に原因が特定できないことも少なくありません.代表的な原因として感染症を契機とした脳梗塞があります.これは風邪や胃腸炎といった普段よく遭遇するウイルス感染の数日~数週間後に脳動脈が狭くなって脳梗塞を発症するものです.他にウイリス動脈輪閉塞症 (もやもや病)先天性心疾患が原因となる脳梗塞 (心臓から血の塊が脳動脈へ飛んでいく)などもあります.

小児,成人に関係なく脳梗塞による神経症状は後遺症として,その後の人生に影響を及ぼします.したがってその診断は1分1秒でも早くつけ,脳梗塞の悪化を防ぐために治療を開始する必要があります.治療は当科と小児脳神経内科とが協力してあたっており,基本的には点滴・内服による内科的治療になります.成人では脳の太い動脈の閉塞による脳梗塞で,発症24時間以内であれば血管内手術によって閉塞した部位を再開通させる治療 (血栓回収療法)が行われていますが,当院では小児でも対応することができます

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