小児脳動脈瘤

小児の脳動脈瘤は稀ですが,くも膜下出血の原因となる疾患として無視できません.成人を含めた動脈瘤全体の15%程度を占め,成人の動脈瘤の多くは袋状に膨らんだ嚢状動脈瘤 (A)ですが,小児ではその割合は4050%程度,動脈全体が膨らんだ解離性 (紡錘状)動脈瘤 (B)の割合が高くなります.また小児脳動脈瘤の2050%は大きさが10mm以上の大型または25mm以上の巨大動脈瘤であることも特徴です.特に巨大動脈瘤ではくも膜下出血以外に脳が圧迫されることで運動麻痺や言語障害などの神経症状で発症することもあります.

   図A

   図B

図A:嚢状動脈瘤
動脈瘤は正常の脳動脈から袋状に突出している.動脈瘤の根元 (頚部)からは正常の動脈枝を認めることがある.

図B:解離性 (紡錘状)動脈瘤
動脈瘤は脳動脈の一部が全体的に膨らんだ形状となっている.

動脈瘤がなぜできるのかは成人も小児でも分かっていませんが,小児では約1/3に全身性の基礎疾患が認められるため,小児で脳動脈瘤が見つかった際にはそれらの基礎疾患が隠れていないか調べる必要があります

治療は動脈瘤の部位・大きさなどから外科手術血管内治療の選択となりますが,これらは成人と概ね変わりないので,詳しくは成人の脳動脈瘤を参照して下さい.

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