注)腎臓組織の観察から得られるメリットと、合併症(出血など)のデメリットを天秤にかけて、患者さんと十分に相談しながら、
行うかどうかを決めています。①~④があるからといって、必ず行うわけではありません。
腎生検で診断された疾患の頻度(%) 当院約20年間
その他:アミロイドーシス、骨髄腫腎、フィブリラリー腎症、強皮症腎、血栓性血小板減少性紫斑病、血栓性微小血管障害コレステロール塞栓症、肥満関連腎症、基底膜菲薄症、アルポート症候群、ファブリー病、ミトコンドリア脳筋症、C3腎症、腎サルコイドーシス、IgG4関連腎炎、IgM陽性形質細胞を伴う尿細管間質性腎炎、急性尿細管壊死、妊娠高血圧腎症など
日程: 毎週(火)(木)の午前中(一日最大4人くらい)
場所: 病棟の検査室(14階すみれ病棟)
体勢: ベッド上、うつぶせ
装置: 超音波
麻酔: 局所麻酔
検査時間: 約30分(準備とかたづけ:約20分、採取:約10分)
検査後の安静: あおむけで約6時間(徐々に楽にしていきます)。
18時頃の夕食で座位、21時頃の消灯以降でトイレに歩いて行けます。
●あおむけの安静により、腰痛が起こることがあります。
●腎臓のはしっこに出血をします。当院では、20年間で約2500人の患者さんに腎生検を行い、輸血5人(元々貧血の人、血小板の少ない人、かなりむくみの強い人などを含む)、血管内カテーテルによる止血は0人です。
●これまでの報告よりも、かなり安全に行えている実績はありますが、常に安全第一、出血が最小限になるように努めています。
●院内で標本作成をしておりますので、たいていの場合、検査翌日に結果説明を行っています。
●この時に、今後の治療方針をお話し、治療が必要な場合、継続して行うこともできます。
(電子顕微鏡の結果は、だいたい6週間後になります。)
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