腎臓病教室

腎臓病教室


目的:透析や腎移植などの腎代替療法を予防すること

腎臓や腎臓病について理解を深める。

 

食事療法、薬物療法、日常生活の注意点について学ぶ。

 

患者さんや御家族が学んだことを、退院後にも、できる範囲で続ける。

 

以上から、透析や腎移植などの腎代替療法にならないように予防し、なりそうであっても、少しでも先延ばしにする。

スケジュール
  () () () ()(日) (月)
午前  

医師:講義

『腎臓病について』

薬剤師:講義

『薬物療法』

34コース:

退院

 

56日コース:

外泊・食事表記入

管理栄養士:食事表の確認、指導。

56日コース退院

午後

入院

検査

看護師:講義、DVD

『腎臓の働き、日常生活の過ごし方』

管理栄養士:集団栄養指導

食育SATシステム

『慢性腎臓病の食餌療法』

 

5泊6日コース:週末に外泊中の食事内容を記載して、個人栄養指導の時に栄養士と改善点を相談した後、退院します。

3泊4日コース:週末の外泊、食事内容の記載、個人栄養指導を入院中に行わず、外来で行います。

入院中の講義がない時に、必要な検査を可能な範囲で行います。


医師、看護師、薬剤師、栄養士からの指導内容

★医師

腎臓の構造、働き、腎臓病で起こってくること、その予防法などについて、疑問点をうかがいながら、約50-70分お話をします。

毎回1-4人くらいの人数で、講義というような堅苦しい雰囲気も無く、みなさん、和気あいあいと学んでおられます。

御家族もいっしょに参加されています。

 

★看護師

パンフレット、DVDなどによる学習を通じて、日常生活の改善点について相談します。

 

★薬剤師

腎臓病の方は、たくさんの薬をのんでおられることが多く、それぞれの効果について確認をします。

状況に応じて薬剤の減量や調整も行います。

 

★栄養士

食育SATシステムを用いて、食事の改善点について相談します。

この内容を元に、ふだんの食事をどのように改善すればよいかを一緒に考えます。

腎教室森川
食育SATシステムとは

たくさんの食品サンプルの中から、普段食べていそうな食品を選んで、トレイの上におくだけで、エネルギー、たんぱく、塩分などが、瞬時にわかります。

 

 

食品サンプル2

この中から、ためしに、若い頃に時々食べていたようなメニューを選んで、

●ラーメン定食1350kcal

 

トレイの上に置いてみると、、、

●SATモニター

画面に摂取量が出るのですが、一食で

エネルギー 1365 kcal

タンパク質 45.5 g

食塩相当量 11.6 g

これはダメでした。

各職種で患者さんの情報をまとめて、外来主治医と相談

それぞれの患者さんについて、医師、栄養士、看護師、薬剤師がすべての指導の後にミーティングを行って、情報を共有します。この内容を各患者さんの主治医にフィードバックして、少しでも腎臓病の進行を抑えられるように、今後の外来における治療や指導へと活かします。大切なことは、患者さんができる範囲のことを、続けて頂くことです。すべてできなくてもかまいません。

 

 

 

 

ミーティング

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