臨床工学部門
業務紹介
病棟業務
集中治療センターは、ICU(16床)、PICU(12床)、HCU(12床) があり、スーパーICUとして運用しています。
当部署では、新生児から成人領域まで幅広く、生命維持管理装置(人工呼吸器・血液浄化装置・PCPS・IABPなど)をはじめとしたME機器に関する技術提供を行っており、治療の質の向上と安全の確保に努めています。
さらに、医療機能の向上のために当直業務を行っており、365日24時間支援できる体制をとっています。

人工心肺業務
成人・小児心臓血管外科における体外循環技術支援を行っており、緊急手術に対応出来るよう24時間オンコール体制をとっています。
主な症例としては、成人心臓血管外科症例では、弁膜症・虚血性心疾患・大血管・MICS(低侵襲心臓手術)、小児心臓血管外科症例では、先天性心疾患(ASD・VSD・TOF・HLHS等)における体外循環を行っています。
心臓血管外科医師・麻酔科医師・看護師と連携をとりチーム医療の一翼を担い、手術が安全に行えるよう体外循環技術支援を行っています。

TAVI・MitraClip®業務
循環器内科医師・心臓血管外科医師・麻酔科医師・看護師・放射線技師・臨床工学技士がハートチームを結成し、TAVI・MitraClip®の治療に参画しています。デバイスへの生体弁の装着(クリンピング・ローディング)・清潔野でのデバイス介助・緊急時における体外循環対応を行っています。

アブレーション業務
当院では、乳幼児から成人まで幅広い年齢層におけるアブレーション治療を行っています。臨床工学技士は心内電位記録装置の記録解析や体外式刺激発生装置・3D-Mapping system・冷凍焼灼装置の操作などを担当しています。

心臓カテーテル業務
心臓カテーテル業務では、心臓カテーテル検査および冠動脈形成術におけるポリグラフ・IVUS・OCTなどを操作し、緊急時にはIABP・PCPSの技術支援も行っています。
また、清潔介助業務を行っており、デバイス準備・介助・造影時の検査台操作を担当しています。

透析室業務
透析室では、血液浄化装置の準備から開始・終了時までの機械操作、患者管理を行っています。透析導入目的・入院中の患者様への血液透析や各種疾患に対する血漿交換・血漿吸着・二重膜ろ過血漿交換、など様々な血液浄化療法も行っています。また、血液浄化装置の点検や水質管理を定期的に行い安全な治療ができるよう努めています。

内視鏡業務
内視鏡検査室では、内視鏡カメラ・内視鏡システム・電気メスの準備や点検、トラブル対応を行っています。また、内視鏡ポリープ切除術(ポリペクトミー)、超音波内視鏡下穿刺吸引術(EUS-FNA)の介助も行っています。
手術センターでは、麻酔下での逆行性膵胆管造影 (ERCP)や 内視鏡的粘膜剥離術(ESD)施行時の機器の点検や検査・治療の介助に参画しています。

ME業務
ME機器の総台数3400台程を機器管理ソフトCEIAシステムにて、中央管理を行っています。機器の日常点検から、定期点検、修理対応を行っています。また、病棟でME機器のトラブルがあった場合も迅速な対応ができるように努めています。
さらに、「従業者に対する医療機器の安全使用のための研修」に順守できるよう、医師や看護師を対象としたME機器研修を実施しています。

手術センター業務
手術センターでは、ME機器の準備・操作・トラブル対応を主に行い、手術が円滑に進められるようにサポートしています。また、泌尿器科をはじめ、婦人科、消化器外科、呼吸器外科、成人心臓血管外科のロボット支援手術(ダ・ヴィンチ)に参画しています。
手術にて使用するME機器の定期点検も行い、安全な手術が出来るよう努めています。

医材編集業務
手術に必要なME機器、医療材料の分配をする業務です。手術を実施するため、医療機器の使用調整を行い、手術間の時間を減らし、効率的に手術センターが運用できるように業務を行っています。
