レジデントの方へ

救急診療部レジデントの一日

  • 7:45
    出勤

    自宅から徒歩で通勤。
    カンファレンスが始まります。
    前の夜勤帯の症例の振り返りをします。
    みんなで振り返りができるのは、とてもありがたく、勉強になります。

  • 7:50
    勉強会

    JATECやICLS、PALSなど、成人教育コースのインストラクター資格を持った指導医から、救急外来での初期対応や、集中治療についてのレクチャーを受けることができます。
    また、別の日には、高性能シミュレータ人形を用いたシミュレーションレクチャーもあります。

  • 8:15
    モーニングカンファレンス

    前日に入院した患者さんのプレゼンテーションを行います。 時に優しく、時に厳しく指導されますが、笑顔が絶えないカンファレンスです。

  • 9:00
    ICU・HCUラウンド

    ICUとHCUに入室している患者さんのラウンドを行います。 ここでも、受け持ち患者さんのプレゼンテーションを行います。患者さんの状態評価や治療方針を指導医に相談して決定し、看護師や理学療法士などに方針を伝えます。

  • 10:30
    処置など

    受け持ち患者さんに必要な処置を行います。中心静脈カテーテル留置、気管切開、透析など、上級医の指導のもと、実際に行います。 救急外来の当番に当たっている場合は、救急車が来ると活動場所は外来に移ります。

  • 12:00
    昼食

    初期研修医、レジデント、スタッフ、皆でテーブルを囲んで昼食をとります。

  • 午後

    救急外来とICUに分かれて午前に引き続いて診療を行います。

  • 16:45
    当直医への引き継ぎ

    一日かけて診療した結果と夜間の治療方針を当直医に引き継ぎます

  • 17:15
    勤務終了

研修医・レジデントの教育目標

  • BLS / ACLSの修得
  • 重症患者の全身観察(JATECのABCDEアプローチに則する)
  • 採血データ・血液ガスデータの解釈
  • 人工呼吸器の適応・設定
  • 各種薬剤/輸血/血液製剤の適応・投与量
  • コメディカルとのコミュニケーション
  • 危機対応能力
  • 各種手技・処置の習得
  • 医療チームリーダーとしてのマネジメント
Off the Job Trainingとして各資格についてのインストラクター資格を持つスタッフがおり、
資格取得について積極的にサポートしています。
  • BLS / ACLS / PALS:蘇生
  • JPTEC / JATEC:外傷診療
  • BDLS / ADLS:災害医療
  • FCCS / PFCCS:集中治療
  • JOTS / JSETS:整形外傷

当センターでの研修、勤務、見学などに関するお問い合わせは
孫(救命救急部)までメール、もしくはお電話にてご連絡ください。
reika.s.811(アットマーク)gmail.com
メール送信の際は(アットマーク)を@に変更してください。

その際には、お名前、御所属、御身分(職員、研究医など)をお知らせください。匿名、ニックネームなどでのお問い合わせには、申し訳ございませんが、対応させていただけません。ご了承ください。

スタッフからメッセージ

林下 浩士(センター長)

当センターは「救命救急部」「外傷センター」「初期級病診療部」の3つの機能で構成されています。救命救急部では三次救急、臓器不全などの全身管理、小児重症症例受入、外傷センターでは多発外傷に対応、初期級病診療部では内科的診断と初期対応を行っており、独立した看護体制と専従の救急医による蘇生・救命と集中治療に従事しています。
スタッフ医師はそれぞれサブスペシャリティを持ち、多角的な診療体制に寄与していますが、さらに院内の診療科との強い連携により、救急であっても専門医による治療を行えるのは併設型のセンターならではの強みです。レジデント、シニアレジデントは希望に応じて他科で研修を受けることでき、サブスペシャリティの診療技術を院内で習得することができるのも魅力ではないでしょうか。
また、スタッフの健康管理に留意し勤務体制は1直2勤務制を採用。常に明るく笑顔の絶えないセンターを目指しています。

宮市 功典(外傷センター・初期急病診療部センター長)

当センターでは直通電話を設置し、近隣の民間病院から重症患者の受入依頼に迅速に対応しています。受入後は初期急病診療部で治療を継続、または集中治療やそれぞれの診療科に引き継ぐなど容態に応じてベストな治療を可能にするスムースな連携を実現しています。
初期急病診療部では他院からの受入だけではなくあらゆる患者さんを診察しており、専従の救急医による的確な判断を行っています。たとえば転んで怪我をした通院中の患者さんなら、レントゲンを撮って骨折があれば外傷センターに引き継ぐ、胆嚢炎で手術が必要であれば、消化器外科に依頼する、という具合です。
当外傷センターにおける手術の症例数は年間約600例。若手医師でも執刀の機会が多く、経験を積むことができます。大変なことも多いですが、重篤な外傷で運ばれてきた患者さんが元気になる姿をみるのは医師として大きなやりがいと使命が感じられるのではないでしょうか。

石川 順一(副部長)

小児科領域のすべての重要な疾患について診断、治療を行える総合診療を提供する当院では難しい病気の子どもを助ける機会があります。最近では交通事故にあった子どもが運ばれてきましたが、右足が粉々で切断せざるを得ませんでした。幸い命は助かり、現在はリハビリ中ですが、私の顔を見ると逃げるんです。痛いことをするからでしょう。事故当時は意識もなく一時は心臓も止まったので、そんな姿すら元気になった証拠だと嬉しく感じます。メンタル面でのケアはこれからですが、こどものすばらしい未来の一助となれれば、医者としてこんなに幸せなことはありません。小児の救急は全国でも珍しいですが、その分やりがいは大きいので、ぜひ気軽に見学に来てください。

重光 胤明(医長)

集中治療室で治療するのは、主に救急外来から入室する患者さんで、救急外来からICUを経てHCUを退室するまで、一貫して救命救急センターが管理しています。センターには集中治療専門医が5名、救急科専門医は9名と指導体制も充実しており、さらにそのバックグラウンドも、内科、小児科、外科・心臓血管外科、形成外科、脳神経外科、形成外科、整形外科、麻酔科と幅広く、広い視野をもった救急医・集中治療医の育成を目指しています。2017年3月に重症病棟群が再編され、救命救急センターが管理するICUは病床数を大きく増やしました。集中治療を志す先生も、今後のキャリアで集中治療の基本だけでも習得したいと考える先生も、ぜひ一度見学にいらしてください。

孫 麗香(医員)

当センターの魅力はどの先生にも相談がしやすいことです。みんな明るくて親身になって対応してくれるので何でも話しています。また、多彩な専門性を持った先生がいるので、どんな患者さんでもなんとかして助けられる恵まれた環境だと思います。その分、重篤な患者さんも多く、悩んだり、壁にぶつかることもありますが先生方がその都度フォローしてくださるので、一人で抱えることはありません。まだまだ足りないことだらけですが、ここで医師として成長していきたいと思っています。