がんゲノム医療センター

大阪市立総合医療センターは、2018年4月にがんゲノム医療連携病院に指定され、2019年9月にがんゲノム医療拠点病院に指定されました。その後、2023年4月にがんゲノム医療連携病院となり、現在はエキスパートパネル実施可能がんゲノム連携病院に指定されております。

がんゲノム医療とは、がんの組織や細胞の遺伝子を解析して、患者さん一人ひとりの遺伝子変異や病状に合わせて治療を行う医療です。がんゲノム医療では、生検検査や手術検体などの腫瘍組織や血液サンプルを用いて、「がん遺伝子パネル検査（がんゲノムプロファイリング検査）」と呼ばれる検査で多数の遺伝子を同時に調べます。対象となる患者さんは、進行固形がんですでに標準治療を終了されている方（もしくは終了が見込まれる方）、原発不明がんなどのまれな腫瘍の方になります。現在、5つのがん遺伝子パネル検査が保険適応となっており、検査により治療の標的となる遺伝子異常がみつかった場合、それを標的とした治療が適応となる可能性があります。

当院では、多くの患者さんにがんゲノム医療を円滑に提供できるよう、がんゲノム医療センターを設立いたしました。地域のがんゲノム医療を効率的かつ効果的に行えるよう体制構築を推進し、地域のがん医療をさらに充実させて参りたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。