小児救命救急センター
ごあいさつ
2018年11月より大阪府から小児救命救急センターの認定を受けました。大阪府内では高槻病院、大阪母子医療センターと共に小児の重症患者の受け入れを行っています。
そもそも小児救命救急センターとは全ての重篤な小児救急患者がその地域において必要な救命救急医療を受けられる体制を整備するために2010年度から厚生労働省が整備を進めている施設です。主な機能として「重篤な小児患者を24時間受け入れる」「小児患者搬送困難事例を積極的に受け入れる」「高度専門医療の提供」が定められており、PICUと呼ばれるある程度の規模の小児集中治療室を保有していることなどの複数の条件が求められています。
当センターは日本全国でも9か所しかない小児救命救急センターと救命救急センターが併設している施設であり、内因・外因疾患を問わず重篤小児患者の受け入れをおこなっています。12床のPICUを有して小児集中治療体制を整備しており、院内小児内科系・外科系を問わずに連携して、チームでの治療体制を取っています。救命救急部内にIVR(血管内治療)チームがあり、緊急の血管内治療にも対応可能です。周辺医療体制との連携を構築するために小児迎え搬送体制も整え、高槻病院や大阪母子医療センターと連携して大阪市内にとどまらず府内一円の重篤小児患者を集約化しています。
小児救急医療に関する医師だけでなく、看護師や救急救命士などのコメディカルスタッフへの卒前卒後教育も当院の重要な役割と認識しており、様々な救命講習や大阪市消防局との連携を積極的に実施しています。