認知症ケアサポートチーム

紹介文

「認知症」はテレビでも話題になるほど今注目されています。当院にも多くの認知症をお持ちの患者さんが入院されます。認知症があると不安が強くでることが多く、いわゆる行動・心理症状といって、周囲の人たちが困ってしまう症状を見せることもあります。実は本人が一番困っているのですが、そのことをなかなか理解してもらえないのも事実です。認知症ケアサポートチームは、そんな認知症をお持ちの患者さんが、スタッフのケアで安心して入院生活を送ることができ、一日でも早く元の場所に戻ることができる環境を提供できるよう支援しているチームです。

 

チーム構成と活動

精神科医師、認知症看護認定看護師、社会福祉士、公認心理師でチームを構成しています。

毎週火曜日に、「認知症ケアカンファレンス」を該当患者さんが入院している病棟で、チームが各病棟を訪問して病棟スタッフと行っています。そこでは、患者さんの情報を共有して、その患者さんにとって一番いいと思われるケア方法をアドバイスしたりしています。

毎週金曜日には、チームが全病棟をラウンドして、認知機能低下による患者さんの困りごとや、スタッフが相談したいことはないかを聞いて回り、チームがかかわっていない患者さんのことであっても相談にのり、スタッフがより良いケアを提供できるように努めています。

 

実績

H30年度

R元年度

R2年度

R3年度

R4年度

チーム介入件数

231

279

366

388

424

 

 

認知症ケアサポートチーム介入件数は、年々増加傾向にあります。また、チーム活動を開始した2018年度に92%あった身体拘束率(1度でも身体拘束をした割合)が、年々減少傾向にあり、2020年以降50%台まで低下しています。

 

活動風景

認知症ケアカンファレンス