倫理コンサルテーションチーム(ECT)

倫理コンサルテーションチーム(Ethics Consultation Team:ECT)

倫理コンサルテーションチームは、臨床現場において倫理的な問題やジレンマが生じた時に医療従事者からの相談に対応しているチームです。医療の進歩や複雑性が増す中で、医療従事者や患者さんとその家族が直面する難しい倫理的なジレンマや意思決定に関して、患者さんに関わる多くの医療従事者と共にカンファレンスで最善策について話し合い、患者さんやその家族と医療従事者の対話を促進し、適切に対処できるよう支援しています。

 

チーム構成

・医師(緩和医療科、産科、新生児科、救命救急部)

・専門看護師(がん、急性重症、小児、精神)

・医療ソーシャルワーカー

・医療メディエーター

・事務職員

など多職種で構成されています。

 

支援内容

・生命維持治療(人工呼吸器、補助循環、人工透析など)の継続や中止に係る検討

・人生の最終段階における医療や意思決定のプロセスに係る検討

・医学的に必要と判断される治療を患者さんや家族が望まない場合の検討

・患者さんが意思決定できない、代わりに意思決定する人がいない場合の検討

など

活動実績

・臨床倫理委員会の下部組織として位置づけられ、2014年1月に活動を開始しました。

・年間約20~40件の相談に対応しています。

・院内の職員を対象とした倫理研修を年間6、7回行っています。

・令和4、5年度は院外向けに倫理コンサルテーションセミナーを開催し、全国からさまざまな職種の方が多数参加されました。