精神科リエゾンチーム
精神科リエゾンチーム
リエゾン”という言葉には、「つなぐ、連携する」といった意味があります。
身体と心はつながっており、体が病気になると、不眠、不安や焦り、気分の落ち込みなど、心にも様々な影響が出ることがあります。
身体の治療で入院中の患者さんに精神的/心理的問題が生じた場合に、精神科リエゾンチームは、身体科医師や病棟看護師と連携しながら、患者さんに安心して治療を受けて頂けるようにサポートを行っています。
チームメンバーの構成
精神科リエゾンチームは、精神科医師、精神看護専門看護師、公認心理師といった複数の職種から構成されています。
18歳未満の患者さんの場合は、児童青年精神科医師が対応しています。
複雑な精神的/心理的状態にある入院中の患者さんに対して、それぞれの専門性を生かしたチーム医療を行っています。
活動内容
- 身体科医師や病棟看護師から介入依頼のあった患者さんのところへ、精神科リエゾンチームが訪問します。お困りごとやお悩みごとに応じて、精神科的な治療を提供したり、お話をうかがうことで心理的なサポートを行います。
- 患者さんの精神的/心理的状態をよりよく理解できるよう、身体科医師や病棟看護師と共に、心のケアやよりよい対応方法について話し合います。
- 精神科リエゾンチーム内で定期的にカンファレンスを行い、患者さんへの精神科的治療や心理的サポートについて、多職種で意見を出し合いながら考えています。
対象となる患者さん
- せん妄、不眠、不安や抑うつなどの精神症状を有する患者さん
- 精神疾患を有する患者さん
- 周産期の患者さんのメンタルヘルスケア
- 体の治療に伴う様々な精神症状(体の治療で用いられる薬剤の副作用による精神症状、 内分泌系疾患や自己免疫疾患に伴う精神症状など)を有する患者さん
- 精神医学的評価や治療が必要だと身体開始が判断をした患者さん
活動実績
当院では2014年に精神科リエゾンチームが発足しました。
年間約1000件の介入依頼に対応しています。