大阪市立総合医療センター,Osaka City General Hospital

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血液内科

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主な疾患と取組

 私たちが日頃、診察を行っている血液疾患は大きく分類すると悪性疾患(造血器悪性腫瘍)と良性疾患に分類されますが、経過中に造血器悪性腫瘍が発症する良性疾患もあります。悪性疾患として急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫)、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、良性疾患として特発性血小板減少性紫斑病、再生不良性貧血、自己免疫性溶血性貧血、ビタミンB12欠乏性貧血、葉酸欠乏性貧血、血友病等が挙げられます。また悪性疾患ではありませんが、経過中に白血病への移行も認められる疾患としては真性多血症、本態性血小板増多症、骨髄線維症などがあります。
 当科では造血器悪性腫瘍の診断、治療を中心に診療を行っております。新規抗がん剤の開発により治療法の選択の幅が広がり、造血器悪性腫瘍患者さんの予後は改善しております。当科においても新規薬剤の導入、また治療戦略の一つとして同種移植、自家移植を取り入れて、エビデンス(科学的根拠)に基づく積極的治療を行い、予後の改善を目指して参ります。

診療実績

1)外来患者数
2022年度の外来のべ患者数11,674名、外来初診患者数は231名でした。
2)入院患者数(病床47床、内、無菌室7室)
2022年度の新入院数は696名、1日平均入院患者数は37.4名(稼働率79.6%)、在院日数は19.5日でした。初回入院となった症例は236名であり、その内、急性骨髄性白血病症例、成人T細胞白血病・リンパ腫症例が前年より増加しておりました。

疾患別新入院患者数(2023年4月1日)

年度 NHL ATLL MM HL AML ALL MDS CML CLL AA ITP ドナー
2022 97 12 24 7 34 11 10 4 3 4 10 14 3 236(696)
2021 112 6 25 6 22 6 15 4 3 0 5 62 3 269(665)
2020 121 6 30 8 24 9 11 3 2 3 9 62 6 294(669)
2019 105 3 33 2 19 13 19 6 4 5 18 86 4 317(697)
2018 109 1 23 6 37 10 16 10 2 6 18 55 6 299(810)
2017 114 6 25 5 29 15 20 6 6 5 14 79 10 334(757)
2016 132 3 23 9 21 12 22 10 5 6 16 52 9 319(663)
2015 101 4 38 2 19 9 18 3 5 5 9 39 5 257(545)
2014 118 7 25 5 23 7 18 9 4 5 8 15 6 250(509)
2013 84 6 29 3 18 6 20 3 4 4 8 19 14 215(533)
2012 118 3 34 4 17 4 29 4 6 3 11 11 5 249(503)

 

*略語は下記に記載・同一症例は含まず
*( )内はのべ症例数
*4月1日~翌年3月31日入院分
略語
NHL;non-Hodgkin lymphoma(非ホジキンリンパ腫),ATLL;adult T cell leukemia/lymphoma(成人T細胞白血病/リンパ腫),MM;multiple myeloma(多発性骨髄腫),HL;Hodgkin lymphoma(ホジキンリンパ腫),AML;acute myelocytic leukemia(急性骨髄性白血病),ALL;acute lymphocytic leukemia(急性リンパ性白血病),MDS;myelodysplastic syndrome(骨髄異形成症候群),CML;chronic myelocytic leukemia(慢性骨髄性白血病),CLL;chronic lymphocytic leukemia(慢性リンパ性白血病),ITP;idiopathic thrombocytic purpura(特発性血小板減少性紫斑病)

非ホジキンリンパ腫新患数(2023年4月1日)

 

非ホジキンリンパ腫(NHL)
分類 初発症例
B細胞/T細胞/その他
B細胞(低悪性度/中悪性度/高悪性度)
再発・難治症例
B細胞/T細胞/その他
B細胞(低悪性度/中悪性度/高悪性度)
2022 64
64/0/0
14/46/4
33
29/4/
0
11/16/2
97
2021 74
70/4/0
23/37/10
38
35/3/
0
10/22/3
112
2020 77(2)
72(2)/5/0
17(2)/52/3
39
33/5/1
9/20/4
121(2)
2019 79
 70/6/3
18/41/11
26
23/3/0
 10/10/3
105
2018 66
58/7/1
9/39/9
43
38/3/2
9/25/4
109
2017 75
69/5/1
17/47/5
39
34/3/2
16/16/2
114

*4月1日~翌年3月31日入院分

*2020年()内は無治療経過観察となった症例数

3)造血幹細胞移植数

2017年に血液内科は造血幹細胞移植施設として一般社団法人日本造血細胞移植学会より認定、2019年には造血幹細胞移植推進地域拠点病院に認定されております。

造血幹細胞移植・骨髄採取(2023年1月1日)

血縁者移植 非血縁者
移植
さい帯血移植 同種移植合計 自家移植 移植計 非血縁者
末梢血・骨髄採取
2022 1 2 0 3 3 6 2
2021 2 1 6 9
10 19 0
2020 2(1) 4(1) 1 7 6 13 3
2019 2 7 4 13 13 26 8
2018 1 3 1 5 10 15 7
2017 3 3 4 10 10 20 8
2016 0 6 0 6 11 17 5
2015 1 1 5 7 7 14 5
2014 2 5 4 11 11 22 7
2013 5 4 3 12 6 18 7
2012 0 4 0 4 8 12 2
2011 3 3 1 7 4 11 3

1月1日~12月31日分
血縁者移植数=末梢血幹細胞移植数+骨髄移植数:()内は骨髄移植数 非血縁者移植数:()内は末梢血幹細胞移植

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