血液内科
科の特色
造血器悪性腫瘍を中心としてあらゆる血液疾患に対応するように努めています。急性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫といった造血器悪性腫瘍に対して、抗がん剤治療や放射線治療を行い、必要なときは造血幹細胞移植を行っています。自家移植、血縁者間移植だけではなく、骨髄バンク、臍帯血バンクの認定病院ですので非血縁者からの移植も行っています。抗がん剤治療は副作用の出方が各人でかなり差がありますので、最初は入院して受けていただきます。大きな副作用がなければ、その後の治療は外来通院しながら受けていただいています。もし輸血が必要になった場合も、通院しながら受けることが可能です。
造血器悪性腫瘍の治療終了後から5年以上再発なく治癒に至ったと考えられる場合あるいは鉄やビタミン不足による貧血で治療によって貧血が改善したときは、地域医療機関と連携をとって、自宅や勤務先の近くで経過観察や、治療を継続していただいています。再発、増悪したときは当院で治療を再開します。一同、高度で先進的な治療を提供できるように積極的に取り組んでいますので、血液の病気ならどんな病気でもご相談ください。
診療方針
血液のあらゆる病気に対応できるようにすること、ガイドラインやエビデンスに則った最適の治療を提供すること、高度な治療をも提供できるようにすることを心がけています。造血幹細胞移植を行って生命予後の改善が期待できる患者さんには積極的に移植をお勧めしています。逆にこれ以上の抗がん剤治療を行っても効果が期待できないと判断したときは、家族との社会生活を送っていただくために外来通院でのベストサポート治療(輸血など)、緩和医療への方針転換をお勧めすることもあります。