大阪市立総合医療センター > ご来院の皆様へ > 診療科部門一覧 > 外科系診療科 > 整形外科<完全予約制> > 関節外科 股関節疾患
股関節は、脚の付け根の関節で、大腿骨(大腿骨頭)が骨盤の受け皿(臼蓋)にはまり込んでいます。股関節は立ち上がったり、歩行したりする際に体を支える役割をしており、歩行時には体重の約3倍の重さがかかると言われています。関節の骨は軟骨でおおわれており、臼蓋との動きを滑らかにしています。この軟骨がすり減ることにより、骨変形が生じ痛みや動きの制限が出現します。その原因に、変形性股関節症、大腿骨頭壊死症、関節リウマチなどがあります。
大腿骨の骨頭部分の血流が悪くなり、骨が壊死してしまう病気です。ステロイド剤の内服やアルコール多飲に関係していると言われています。骨壊死の範囲大きい場合には、手術(人工股関節置換術や骨切り術)が必要となります。
股関節の治療としては、大きく分けて、保存治療と手術治療があります。 保存治療には、運動療法(筋力トレーニング、水中運動、肥満解消等)、薬物療法(外用薬、鎮痛剤等)、装具療法(杖、補高用足底板等)などがあります。
手術治療には、骨切り術(骨盤や大腿骨の骨切りをして関節の適合性を良くします。)、人工股関節置換術(変形した骨を取り除いて、人工関節に入れ替えます。)があります。
それぞれの骨の表面は、関節軟骨でおおわれており、関節を動かす際や体重がかかるときにクッションの役割をしています。さまざまな理由で、年齢とともに、軟骨が擦り減り、痛みやこわばりが出現し、動きが悪くなったりします。その原因に、変形性膝関節症、関節リウマチ、骨壊死などがあります。また、膝関節はスポーツなどのけがでよくある半月板損傷、靭帯損傷も痛みをだす原因です。
原因がはっきりしないことが多い病気で、50歳以上の中高年に多く、疼痛が強く(特に夜間痛)、膝関節に水がたまることが多い疾患です。 時には、歩行できないほどの疼痛があり、骨が徐々につぶされていくことがあります。疼痛が持続する場合、手術(人工単顆置換術・人工膝関節置換術、若ければ骨切り術+骨軟骨移植術)が必要となることがあります。
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