輸血部 | 【公式】大阪市立総合医療センター

輸血部では輸血に関連した検査、および血液センターから供給される輸血用血液製剤や、院内で採取する貯血式自己血の管理など、輸血療法に関連する業務全般を担当しています。また、造血幹細胞移植における末梢血幹細胞採取をはじめとする細胞療法業務の一端も担っています。

全自動輸血検査装置を導入し、ABO式・Rh式血液型検査、不規則抗体スクリーニング検査、交差適合試験を輸血前検査として迅速に行っています。また、抗体同定検査や各種抗体価検査、直接抗グロブリン試験等も行っています。

◇ABO式・Rh式血液型

輸血をするためには血液型検査が必要不可欠です。当院では、輸血前の異なる機会に採血した2つの検体を用いて血液型検査を行い、間違いがないことを確認してから輸血を行います。

◇抗体スクリーニング・抗体同定検査
輸血時に問題となるABO式血液型以外の血液型抗原に対する抗体（不規則抗体）を調べる検査です。

◇交差適合試験
受血者（患者様）と供血者（輸血用血液製剤）との適合性を確認する輸血前の重要な検査です。

◇直接抗グロブリン試験
自己免疫性溶血性疾患、胎児・新生児溶血性疾患、溶血性輸血副作用、薬剤起因性溶血性疾患などの診断に有用な検査です。

血液センターから届いた血液製剤は、製剤ごとに各保管庫にて温度監視装置のもと、適切に保管・管理をしています。そして必要な製剤を迅速に提供できるよう、24時間体制で払い出し業務を行っています。

事前に自己の血液を採取、保管し、手術時の出血に備えます。

輸血部では自己血採血の介助、および保管管理を行っています。

リンパ腫など血液の癌に対する抗がん剤治療に備える為、輸血部では自己末梢血幹細胞の採取、分析、保管、全てを一元管理しています。