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院内感染により感染症に罹患すると、本来の治療以外の治療や入院期間が必要となることがあり、患者様に大きな不利益をもたらします。また、患者様に使用した針で職員が自身を刺すことで感染症に罹患することもあります。これらの事象を未然に防ぎ、安全な医療を提供するために、病院全体で院内感染対策に取り組む必要があります。
当院は、開院時より管理者を中心とした院内感染防止対策委員会を毎月開催しています。また、院内の各部門に院内感染対策の担当者である感染制御リンクスタッフを任命しています。2003年には多職種から構成されるICT(感染制御チーム)を結成し、今日まで院内感染対策推進の中心的な役割を担っています。さらに2010年には院内感染防止に関する業務に特化した部門として、医療安全管理部内に院内感染対策室を設置し、専従職員を配置しています。
近年、薬剤耐性菌の問題も顕在化してきており、院内感染対策と並んで、抗菌薬の適正使用も重要です。これにつきましても、2007年よりICT医師・薬剤師を中心に取り組みを開始し徐々に広げ、2016年にはAST(抗菌薬適正使用支援チーム)を結成、2018年より専従職員を配置しました。
2020年度以降は新型コロナウイルス感染症に対するゾーニングをはじめとした現場指導、マニュアルの作成と改訂、濃厚接触者へのリスク対応、近隣施設へのクラスター対応支援など多岐に渡る感染予防対策に取り組みました。
医師(専任) |
総合内科専門医・指導医 感染症専門医・指導医 Infection Control Doctor(ICD) 抗菌化学療法認定医・指導医 日本微生物学会認定医 Certified in infection Prevention and Control(CIC) |
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看護師(ICT専従) 院内感染管理者 |
感染管理認定看護師2名 |
看護師(ICT専従) |
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薬剤師(AST専従) | 抗菌化学療法認定薬剤師 |
臨床検査技師(専任) | |
事務職員 |
ICT環境ラウンド
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外来受診・ご入院の際、咳が出る場合には、周囲の方への感染を防ぐために「咳エチケット」へのご協力をよろしくお願いいたします。
咳エチケットとは・・
①咳やくしゃみをする時にはハンカチやティッシュで口と鼻を覆う
②使用したティッシュはゴミ箱に捨てる
③その後は手を洗う
④咳やくしゃみが出る場合はマスクをする
マスク自動販売機を設置しています
<設置場所>
1階 エスカレーター下
1階 救急外来
2階 診察受付3前
5階売店では小児用も販売しております
ご面会の方で、咳などの風邪症状がある場合は、感染防止のために、面会をご遠慮いただきますようお願いいたします。
入院中の患者さんは病気や治療によって免疫が低下していたり、長期間他の患者さんと同じ部屋やトイレを共用されることにより、通常の環境に比べて感染するリスクは高いといえます。
私達職員は患者さんに感染させないために最大限努力いたしますが、患者さんご自身でも感染予防行動をとられることでより予防効果が高まります。
①手をきれいにしましょう
ウイルス・細菌がついた手で食べ物を食べたり、鼻をこすったりすることで、風邪・インフルエンザ・腸炎などを発症する場合があります。
知らない間にウイルス・細菌が手についているかもしれません。以下のタイミングで手を消毒するか、石けんでの手洗いを行いましょう。
病室入口にあるアルコール手指消毒薬はご自由にお使いください。
・食事の前
・トイレの後
・外出や売店などから帰ってきた時
②インフルエンザ流行時期、ご自身の免疫が低下している時は、外出時にはマスクを使用されることをお勧めします。
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