地方独立行政法人移行後10年にあたっての理事長メッセージ

地方独立行政法人移行後10年にあたっての理事長メッセージ

地方独立行政法人移行後10年にあたっての理事長メッセージ

 

 

本日、私たちの病院が地方独立行政法人に移行してから10年の節目を迎えました。この10年間、市民及び各関係者の皆さまのご協力・ご支援により、私たちは多くの困難を乗り越え、公立病院として地域医療の中心的な役割を果たしてきました。心から感謝申し上げます。

 

特に、ここ数年のコロナ禍においては、職員一人ひとりが多大な努力を重ね、患者さんの命を守るために尽力してきました。この未曾有の危機を乗り越えるために、職員が示した献身とプロフェッショナリズムに深く感謝しています。

 

この10年の間に、私たちは多くの変革と成長を遂げました。新しい医療技術の導入、患者サービスの向上、そして地域社会との連携強化など、数々の成果を上げてきました。また、度重なる医療制度改革に対応し、医療機能の向上に努め、さまざまな分野の施設認定や指定を受けるなど、病院機能を拡張してきました。その結果、総合医療センターは小児から高齢者まであらゆる疾患に対し、最高レベルの高度医療を提供できる病院として確固たる地位を確立できました。十三市民病院は内科系二次救急医療機関、大阪府がん診療拠点病院の指定を受けるなど、地域に求められる役割を果たすとともに、新型コロナに対しては国内初の専門病院として最前線で取り組んできました。

 

しかし、コロナ禍が示したように、私たちを取り巻く環境は常に変化し続けています。今後も地域社会にとって不可欠な存在として、私たちが担うべき医療機能を発展させながら、経営努力を一層強化し、地域を守る防波堤、最後の砦としての公立病院の役割を果たすとともに、持続可能で安全・良質で高度な医療提供体制を築き、維持していく必要があります。

 

これからも職員が一丸となって、挑戦と成長によりさらなる進化を遂げ、より良い病院を目指してまいります。

 

 

令和6年10月1日

大阪市民病院機構理事長 西口 幸雄