泌尿器ゲノム外来
主治医・紹介元医療機関の方へ
2021年4月時点では去勢抵抗性前立腺癌に対するオラパリブ適応確認のためのコンパニオン診断を対象として行っております。
それ以外の泌尿器悪性腫瘍や去勢抵抗性前立腺がんに対するパネル診断については腫瘍内科によるがんゲノム医療外来への紹介受診を行ってください。
がんゲノム医療外来について:https://www.osakacity-hp.or.jp/ocgh/about/cancer/genome/shujii.html
当院での去勢抵抗性前立腺癌に対するコンパニオン診断について
日本泌尿器科学会から前立腺がんにおけるPARP阻害剤のコンパニオン診断についての見解書(https://www.urol.or.jp/cms/files/info/140/見解書提出20210104.pdf)が出されています。
その中でコンパニオン診断については、「FoundationOne® CDx がんゲノムプロファイ ル」及び「BRACAnalysis診断システム」が選択肢として挙げられていますが当院では「BRACAnalysis 診断システム」を基本としています。
germlineのみの診断となる点について十分ご理解の上ご紹介ください。
また、当院では診断を行うのみであり、BRCA遺伝子変異の有無に関わらず治療は紹介元施設で引き続き行っていただきます。検査期間中も含めて当院では処方などの治療を行いません。紹介後も患者さんの不利益にならないよう治療継続お願いします。
また、上記以外の泌尿器科悪性腫瘍については腫瘍内科によるがんゲノム外来でのパネル診断を行っております。詳細は以下をご確認ください。
がんゲノム医療外来について:https://www.osakacity-hp.or.jp/ocgh/about/cancer/genome/shujii.html
遺伝子変異検査の対象症例及びタイミング
下記のいずれにも該当する症例が、BRCA遺伝子変異検査を考慮する対象およびタイミングです。
・遠隔転移を有する(M1)
・1剤目のARATで病勢進行が疑われる前立腺癌患者
・3ヶ月以上の予後が見込める
受診までの流れ
1.次のものをご用意ください。
② 診療情報提供書(任意様式)
③ 泌尿器ゲノム外来予約に関するチェックリスト表(患者用)
④ 泌尿器ゲノム外来予約に関するチェックリスト表(医師用)
資料がそろいましたら当院の地域医療連携室あてにFAXでお申し込みください。
FAX番号:06-6929-0886
2.後日、担当医師と調整の上、予約日時を記載した診察予約票をFAXでお送りします。
診察予約票と②~④の原本を患者さんにお渡しください。
3.診療の流れ
泌尿器ゲノム外来での診療は3回に分けて行います。
まず、1回目の診察で、がんゲノム医療(保険診療)の検査条件に該当するか判定をいたします。
対象の場合は、2回目の診察で、ご家族とご来院いただき、がん遺伝子検査についての説明をお聞きいただいたうえで、同意の場合は検査を受けていただきます。(その際当院で全血採血を行います。)
検査には2-4週間ほど日数がかかるため、約1ヶ月後頃に3回目の診察を行い、結果を説明します。
BRCA遺伝子変異の有無に関わらず次治療は紹介元医療機関で行っていただきます。