大阪市立総合医療センター,Osaka City General Hospital

TEL.06-6929-1221

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大動脈センター

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ごあいさつ

平成30年4月 心臓血管外科 尾藤康行

急性大動脈解離、大動脈瘤の破裂などの急性大動脈疾患は生命を脅かす緊急疾患であり、救命のために迅速な診断と治療が必要です。
私共は地域の公的基幹病院における心臓血管外科としてこれらの救急患者さんを広く受け入れ救命していく責務を担っているものと自ら任じております。

 

急性大動脈疾患の救命率向上には発症から治療開始までの時間が重要な要素となるため、診療の依頼があった場合は速やかに対応することが望ましいと考えられます。そのため当院では関係各部門が連携する大動脈センターを設立し、これらの患者さまを即時受け入れる方針として原則緊急手術にて対応しております。

 

大動脈治療における手術方法の多様化と理想的な診療体制

当院では上記のような急性大動脈疾患の救命と治療の実現に理想的な以下のような諸条件を整えております。

① 救急外来での十分な診療体制が整っている。
② ハイブリッド手術室を有し、随時稼働可能である。
③ 開胸開腹人工血管置換術とステントグラフト治療の双方の手技に精通し、即時施行できる医師が常勤している。
④ 術後の集中治療に専任した医療体制が整備され、多臓器の合併症に対してもそれぞれの専門科を介した集学的治療が可能である。

 

大動脈治療のあり方は企業製大動脈ステントグラフトの登場によって激変し、既存の治療概念の変革と現代的な治療の実践が求められる状況となっています。
当院でも2010年9月より大動脈ステントグラフト治療が導入され、2014年4月からはハイブリッド手術室(大型透視装置を併設した手術室)が稼働し、より精度が高くかつ幅広い大動脈治療が可能になっています。

 

急性大動脈解離や大動脈瘤破裂に対する治療方法においても、従来型の開胸開腹人工血管置換術はもちろんのこと、前述の大動脈ステントグラフトを応用した治療方法の有効性が広く認知されつつあり、個々の患者さまに応じた最適な手術方法を救急の現場で迅速に選択し実行することが、現代的な急性大動脈疾患に対する医療として求められるようになっています。

 

大動脈センター」では心臓血管外科を中心とした協力体制の下、
救急患者の受け入れから診断、手術、術後管理を行い、地域医療に貢献してまいります。

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