大阪市立総合医療センター,Osaka City General Hospital

TEL.06-6929-1221

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救命救急部

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救命救急部の概要

“防ぎ得る死”をゼロに

厚生労働省認可の併設型独立救命救急センターとして、原則として24時間365日、乳児から成人までの重症患者の受け入れを行っている。また、本医療センターおよび他の市民病院患者の急変時、休日・夜間急病診療所からの後送患者あるいは2次救急病院受け入れ困難症例にも対応し、地域の「集中治療室」の機能も果たしています。

■センターの目標

当センターの目標は“防ぎ得る死”をゼロにすることである。また併設型の救命救急センターの長所を生かし、各科の協力により専門的知識および技術により患者の予後を改善する。これにより他の救命救急センターが受け入れ困難な症例をも収容可能な救命救急センターとなることを大きな柱とする。スタッフおよびレジデント自身もサブスペシャリティを確立した救急医として活動しています。

■センターの取り組み

専用の放射線施設、複数の患者を収容可能な救急処置室、集中治療室を備え、他科と連携しながら患者の社会復帰に向けた急性期治療に取り組んでいます。

センターの目標

センター長ご挨拶

センター長ご挨拶

救命救急センターは、救命救急部と初期急病診療部が密に連携をとりながら救急医療を提供しています。救命救急部は大阪市北部の最後の砦として3次救急を担い、初期急病診療部は当院かかりつけ患者さん、および地域医療機関からの紹介患者さんの救急対応を担っています。いずれも救急隊からの搬入だけではなく、地域の医療機関からの紹介にも積極的に応じています。昨年度の救急入院患者は4883例、そのうち1123例は重症症例でした。
2017年3月19日からの重症病棟群の再編により、集中治療部、麻酔科、循環器内科と連携して4階の集中治療センターと1階のER外傷センターをも管理することになりました。これまでECU(集中治療室) 6床、EHCU(ハイケアユニット) 8床で運営していましたが、病床数が大幅に増加しました。救命救急センターが満床の際には患者さんの受け入れができないこともありましたが、より多くの重症患者さんを受け入れることができるようになりました。

新しい企画として大阪市消防局と協力し、ワークステーション方式の病院前救急診療を開始します。病院に常駐した救急隊と共に、医師と看護師が重症患者さんの元に向かい、現場から患者さんの評価と重症管理を行います。これにより、重症患者さんの救命率の向上を目指します。
また、大阪府の小児重篤症例の受け入れ基幹病院として救急隊からだけでなく地域の小児科病院からの搬送例も積極的に受け入れ、昨年度は106例に集中治療が施行されています。

他にも、救命救急部では積極的に四肢骨盤の整形外科外傷の診療を行っています。早期手術、早期リハビリ、早期社会復帰を目指しリハビリテーション科や地域医療連携センターとチーム一丸となって取り組んでいます。
今後も,救命救急センターは3次救急医療機関,大阪府災害拠点病院として地域医療を支えていきます。

部の特色

三次救急施設

総合病院の中にある厚生労働省認可の救命救急センターとして、24時間365日、乳児から成人まで重症患者の受け入れを行っています。専用の放射線施設、複数の患者を収容可能な救急処置室、集中治療室を備え、他科と連携しながら、和気あいあいと明るい雰囲気の中、患者の社会復帰に向けた急性期治療に取り組んでいます。
初期診療室(救急外来)として12床を持ち、入院施設として重症ベッド(スーパーICU)28床、(HCU)12床、後方病床12床があり、救急外来から入院集中治療まで一貫して診療を行っています。

救命救急センター概略図

救命救急センター概略図

 

初期診療チーム

総合診療部と連携することで、三次救急に限らず幅広い疾患に対応しています。
また、Rapid Response teamのメンバーとして院内病棟の急変にも対応しています。

集中治療室

集中治療室

敗血症、重症肺炎、急性腎不全、心肺停止からの蘇生後、多発外傷、急性脳症などの重症疾患症例に対し、体外循環も含めた集中治療を行っています。特に心肺停止からの蘇生後について低体温療法による脳指向型治療を行っています。集中治療室ではクローズドICUとして麻酔科と連携しながら、院内で重症化した症例や、術後に全身管理を要する症例に対応しています。

小児救急

平成30年11月から、小児救命救急センターに認定されました。
外傷など救急隊からの直接搬送はもちろんのこと、小児救急科と連携して他施設からの重症例を多く受け入れており、集中治療を行っています。特に急性脳症に対する低体温療法やICPモニター等による脳指向型治療を積極的に取り入れています。
平日昼間は集中治療部と連携してドクターカーによる搬送業務を行っています。

外傷

整形外科・脳神経外科・腹部外科・心臓血管外科・形成外科・小児外科とタイアップしながら、多発外傷例に対する急性期の積極的な外科的治療を行い、早期の離床を目標としています。
また一般病棟に21床ほどのバックアップベッドを有しており、リハビリテーションを含めたフォローも行い回復期病床への転院をシームレスに行うよう心がけています。
特に整形外傷は救急部のスタッフで手術を行い年間約900例を超える手術件数があります。

外傷

IVR(画像下治療)

IVR中の写真

IVR写真

2017年度より各種救急疾患に対して救急部スタッフ(専門医)によるIVRinterventional radiology)を施行しています。2019年度に救急部が対応した緊急IVR症例は内因性・外因性あわせて57件でした。最近では外傷IVR、特に骨盤骨折に対するTAEが年間15例程度あり、日本IVR学会Web登録件数をみても全国10位以内の件数です。塞栓術のみならず、血管形成(止血)術やドレナージ術、リンパ管造影等の各種IVRにも対応可能です。救急IVR医を志すレジデントは放射線診断科に出向しIVRの基礎から学ぶことも可能です。

災害医療

大規模災害時には大阪府の災害拠点病院として被災傷病者の受け入れを行います。 DMAT、MIMMS等の研修・訓練にも積極的に参加しています。日本DMATとしては現在1チームが派遣可能であり、東日本大震災や熊本地震へも派遣されました。大阪DMATとしても適宜研修を行っています。年に1回の院内災害訓練の中心となって活動しています。

災害医療

災害医療

主な診療実績

搬入例

症例数(2021年度) 2,107例

症例の内分け(2021年度)
  • CPA   232例
  • 外傷   539例
  • 熱傷   24例
  • 中毒   37例
  • 脳神経外科的疾患 51例
  • 救命救急センター入院 1365例
  • うちICU入院     687例
  • 救急整形外科手術件数 911件

診療体制

当センターは、病院の方針をうけ、1直2勤務制を採用し、健康管理にも普段より十二分に留意しています。
当院のプログラムでは研修医の必修科目となっており、常に3〜4名の研修医が研修を行っています。 また日本救急医学会を始め関連学会に参加・発表を精力的に行っております。
日本救急医学会専門医・指導医および日本集中治療専門医の認定施設であり、さらに他科の認定医・専門医習得のための経験を積むこともできます。

診療体制

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