当院では全ての入院患者さんに対して栄養管理を行っており、その中で低栄養や今後低栄養になる可能性のある患者さんの栄養療法（栄養状態を維持または改善する治療）に多くの職種で構成された栄養サポートチーム（Nutrition Support Team＝NST）が、関わっています。

栄養サポートチームでは患者さんの栄養状態を評価し、一人ひとりの患者さんに必要な栄養量（エネルギー、たんぱく質など）と投与法（経口・経管・経静脈）について多職種で話し合い、栄養状態を良くすることで治療の効果を上げたり、合併症を防ぎ早期に退院していただけることを目標に取り組んでいます。

例えば、食欲不振の対応、点滴の内容の相談、栄養剤のトラブル等の相談を受けています。食べられない原因は「食欲がない」「味がわからない」「飲み込みにくい」などさまざまですが、患者さん本人やご家族とお話しし、どのようなものなら食べやすいか相談しながら、冷たい麺やお茶漬け、スープなど食欲がない時でも食べやすいものを用意したお食事「一品メニュー」を紹介したり、アイスクリームやゼリー、ジュースなどの栄養補助食品の中から、各々の患者さんに選択していただき、提供しています。

現在、NST専門療法士17名、TNT修了者12名が在籍しており、臨床栄養に関する学会への参加、発表も積極的に行っています。

【NSTラウンドについて】

令和5年度NST研修プログラムはこちら（募集を締め切らせて頂きました。）