大阪市立総合医療センター,Osaka City General Hospital

TEL.06-6929-1221

TEL. 06-6929-1221

小児言語科<完全予約制>

大阪市立総合医療センター > 
ご来院の皆様へ > 
診療科・部門一覧 > 
小児系診療科 > 小児言語科<完全予約制>

診療実績

2018年度の診療実績:年間初診患者数 638人、年間訓練件数 4827件。
初診患者の内訳(重複あり):言語発達遅滞293人、構音障がい178人、吃音症98人、高次脳機能障がい45人、その他(摂食嚥下機能障がい、口蓋裂など)

主な疾患

言語発達遅滞、構音障がい、失語症、高次脳機能障がい、吃音症、摂食嚥下機能障がい

言語発達遅滞

生活年齢から期待される言語発達が得られない状態を言語発達遅滞といいます。言語発達遅滞の原因には、発達遅滞、発達障がい、難聴などがあります。これらの原因がなく、言語のみが遅れる場合もあります。医師による診察・面談と、言語聴覚士による評価をもとに、言語発達の程度や言語発達遅滞の原因を明らかにします。言語発達遅滞の原因に応じて、保護者に対し関わり方の指導を行ったり、訓練を開始したり、療育機関などに紹介したりしています。

構音障がい

通常、言語発達年齢が上がるにつれて明瞭に発音できる音が増えていきますが、言語発達年齢から期待される発音が習得されていない状態を構音障がいといいます。医師による診察・面談と、言語聴覚士による評価をもとに、言語発達や構音障がいの程度・原因を明らかにします。基本的には、45歳児に対して訓練開始を検討します。口腔周辺の器質的・機能的な問題が疑われる場合には、小児耳鼻咽喉科や小児形成外科と連携して評価・訓練・治療を行います。

吃音症

音や音節の繰り返し、音の延長、音の出始めがつまるなどの会話の流暢さの困難により、日常生活で困難をきたしている状態を吃音症といいます。医師による診察・面談と、言語聴覚士による評価をもとに、吃音症の有無・程度を評価します。吃音が軽快することが最も望ましいのですが、軽快しない場合も、自己肯定感を持たせること、二次的な問題を起こさないように環境調整を行うことが大切であると考えています。なお、リッカム・プログラム等の直接訓練は施行しておりません。

高次脳機能障がい

頭部外傷、急性脳炎/脳症、脳腫瘍、脳血管障害などの後天性脳損傷の後に、病前には認めなかった記憶障がい・注意障がい・遂行機能障がい・社会的行動障がいなどが発生し、日常生活や社会生活に制約をきたす状態のことを高次脳機能障がいといいます。このほかに、失語・失認・失行・易疲労性・半側空間無視・病識欠如なども高次脳機能障がいの症状です。
金曜午後の高次脳機能外来では、小児脳神経内科医・言語聴覚士・臨床心理士が連携して、客観的な評価とそれに基づいた診断、訓練、指導を行っています。

失語症

失語症は、高次脳機能障がいの1つで、「きく・はなす・よむ・かく」のいずれかまたはすべてが苦手になる状態を表します。客観的な評価・診断をもとに、訓練・指導を行っています。

口蓋裂の言語管理

口蓋裂に伴い、鼻咽腔閉鎖機能不全や構音障がいなどが出現することがあります。これらについて乳児期から定期的に評価を行い、必要に応じて訓練を行っています。小児耳鼻咽喉科や小児形成外科と連携して、評価・訓練・治療を行います。

PAGE TOP