文字サイズ

地方独立行政法人 大阪市民病院機構

整形外科<完全予約制>

科の特色

 一口に整形外科といっても実は多くの専門分野があります。当センターには、脊椎脊髄外科、関節外科、手外科、骨軟部腫瘍外科、小児整形外科、外傷外科の各分野の専門医が診療に携わっており、紹介患者さんを中心に、地域の医療機関との連携を密に保ちながら、専門的医療を行っています。
内視鏡手術や顕微鏡手術といった鏡視下手術、ナビゲーション手術、コンピュータ支援手術などの高度で先進的な医療にも積極的に取り組んでおり、また、外科的手術が必要な関節リウマチ患者さんについては、その部位に応じて各専門分野の医師が治療に携わっています。

 

診療方針

1.脊椎脊髄外科(担当:並川、松村、加藤)

 当科では開院依頼、脊椎・脊髄疾患に対しての外科的治療に積極的に取り組んでまいりました。最近の10年間で2500件以上の脊椎手術を実施し、昨年度の実績においても年間約320件の脊椎手術をおこなっております。当脊椎外科グループでは、これまでに実施した脊椎手術の長期成績に基づいて手術計画を立て、可能な限り低侵襲な方法(正常組織を可能な限り温存する方法)での手術を選択するよう心がけています。特に、手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を駆使した低侵襲脊椎手術を全国に先駆け実践してまいりました。さらに内視鏡手術も実施導入しております。

 低侵襲脊椎手術では治療困難な疾患・病態に対しては、脊椎インストゥルメンテーション(脊椎内固定具)を使用した、脊柱再建手術(脊椎固定手術)も行っております。

 患者さんの病態によっては、電気生理検査(神経伝道速度検査・筋電図検査)を使用した正確な確定診断・病態把握を行っており、また、特発性側弯症等の手術においては、電気生理検査を用いた脊髄機能モニタリングを併用し、手術による神経損傷を未然に防ぐ対策を行っております。

 

2.関節外科(担当:松浦、松井、山崎)

 末期の変形性股関節症や変形性膝関節症、大腿骨頭壊死症、関節リウマチなどに対して、人工股関節置換術(THA)、人工膝関節置換術(TKA)を積極的に適応しています。THAでは、従来に比べてより小さな切開で手術を行う低侵襲手術法を行っています。この手術では、単に皮膚切開が小さいだけではなく、筋肉を切離せずに手術する前方アプローチ法を行っており、術後の回復も早く、入院期間も3〜4週間程度と短くなり、日常生活や仕事に早く復帰することができます。さらに人工関節再置換術等、困難な症例に対する治療も行っています。また、院内骨銀行を開設し、再置換時の大きな骨欠損に対応しております。TKAでは、早くて正確な手術を行うようにし、比較的元気な患者さんに対しては、両側同時手術を行い、入院期間の短縮を心がけていますが、人工関節置換術が適応しにくい比較的若い患者様に対しては骨切り術等も行っております。また、足関節・足等の関節リウマチ患者に対しても、骨切り術や固定術、人工関節置換術を施行しています。

 下肢スポーツ外傷、障害に対しては、まずは運動療法を中心とした保存療法を行い、手術が必要な場合は関節鏡を用いた低侵襲手術を行っております。また、コンディショニングのチェックや怪我の予防指導にも力を入れております。患者様はスポーツ愛好家からアスリートまで、スポーツを愛する全ての方に幅広く対応しております。主に手術対象となる傷害は膝前十字靭帯損傷、半月板損傷(外側円板状半月も含みます)、膝蓋骨脱臼、関節軟骨損傷、滑膜炎といった膝関節病変ですが、股関節・足関節の鏡視下手術も施行しています。
 

3.手外科(担当:日高、福田)

 手指・手関節・肘関節の外傷や疾患だけでなく、先天異常を含め、幅広い分野の治療を行っています。内視鏡を使った低侵襲手術や、顕微鏡手術を応用した四肢再建手術にも取り組んでいます。また、実物大臓器立体モデルを用いた手術計画や、術前三次元切削加工した人工骨を用いた三次元矯正骨切り術といった、コンピュータ支援手術などの先進医療技術を取り入れるなど、より高度で専門性の高い治療に取り組んでいます。

4.骨軟部腫瘍外科(担当:青野)

 地域医療機関と連携して、原発性骨軟部腫瘍の早期診断をめざします。中でも悪性骨軟部腫瘍に関しては、化学療法、手術療法、放射線療法を組み合わせた集学的治療による疾患の根治をめざしています。がん診療連携拠点病院として、がん診療に関わる他科や臨床腫瘍科、緩和医療科と協力の上、がんの転移患者のQOL(Quality of life)を目標とした治療ができるように努めております。
診断に関しては、病理部の協力により、適当な症例を選んで、より低侵襲な針生検の手法で確定診断を試みています。特に小児の腫瘍性疾患の治療に関しては、複数の小児診療科との合同カンファレンスを定期的に開催して、治療方針を決定しており、小児血液腫瘍科と協力して全身化学療法を安全かつエビデンスに基づき施行しています。
臨床研究としては、施設倫理委員会の承認をもとに、「転移性骨腫瘍に対するラジオ波焼灼法」や「高悪性度骨軟部腫瘍に対するカフェイン併用化学療法」の先端医療にも取り組んでいます。

5.小児整形外科(担当:北野、中川、和田)

小児整形外科のページをご参照下さい

6.外傷外科(担当:宮市、青野 他)

 救急部と連携しながら、開放骨折や骨盤骨折、多発骨折だけではなく、切断された腕や指の再接着手術や脊椎・脊髄損傷にも対応しています。

主な疾患(さらに詳しくお知りになりたい方へ)

1.脊椎脊髄外科

1 頸椎症性脊髄症
2 頸椎後縦靭帯骨化症
3 頸椎椎間板ヘルニア
4 胸椎黄色靭帯骨化症
5 腰部脊柱管狭窄症
6 腰椎椎間板ヘルニア
7 腰椎変性すべり症
8 腰椎分離・分離すべり症
9 脊髄腫瘍
10 主な疾患脊柱側弯症
11 骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折後の骨癒合不全

 

2.関節外科

12 変形性股関節症
13 大腿骨頭壊死症
14 急速破壊性股関節症
15 股関節リウマチ
16 変形性膝関節症
17 大腿骨顆部壊死症
18 膝関節リウマチ
19 外反母趾
20 足関節・足部リウマチ
21 膝前十字靭帯損傷
22 膝半月板損傷(外側円板状半月も含む)
23 膝蓋骨脱臼
24 離断性骨軟骨炎
25 色素性絨毛結節性滑膜炎

 

3.手外科

26 手指の外傷・疾患 腱断裂、神経断裂、骨折、脱臼、靱帯損傷、切断指、関節リウマチ、デュプイトレン拘縮、手根管症候群、グロームス腫瘍、内軟骨腫など
27 手関節の外傷・疾患 橈骨遠位端骨折・変形治癒骨折、舟状骨骨折、三角線維軟骨複合体(TFCC)損傷、手根不安定症、ガレアッチ骨折、キーンベック病、プライサー病、尺骨突き上げ症候群、遠位橈尺関節障害、手関節リウマチなど
28 肘関節の外傷・疾患 骨折、脱臼、靱帯損傷、モンテジア骨折、内反肘、外反肘、肘部管症候群、遅発性尺骨神経麻痺、野球肘、離断性骨軟骨炎、肘関節リウマチ
29 先天異常 多指症、合指症、裂手症、短指症、斜指症など
30 その他 上腕骨骨折、鎖骨骨折など

 

4.骨軟部腫瘍外科

31 悪性骨腫瘍 骨肉腫、軟骨肉腫、骨髄腫、ユーイング肉腫、悪性線維性組織球腫、リンパ腫、脊索腫など
32 良性骨腫瘍 骨軟骨腫、内軟骨腫、骨巨細胞腫、類骨骨腫、軟骨芽細胞腫、血管腫、骨芽細胞腫など
33 骨腫瘍類似疾患 単発性骨嚢腫、動脈瘤様骨嚢腫、線維性骨異形成症、非骨化性線維腫、ランゲルハンス細胞肉芽腫など
34 悪性軟部腫瘍 脂肪肉腫、滑膜肉腫、平滑筋肉腫、線維肉腫、横紋筋肉腫、悪性末梢神経鞘腫瘍、悪性線維性組織球腫、類上皮肉腫、胞巣型軟部肉腫、低悪性度線維粘液肉腫など
35 良性軟部腫瘍および類似疾患 脂肪腫、血管腫、神経鞘腫、神経線維腫、良性線維性組織球腫、デスモイド、線維腫、腱滑膜巨細胞腫、 血管平滑筋腫、骨化性筋炎、結節性筋膜炎、ガングリオン、粘液腫など
36 転移性骨腫瘍 乳癌、肺癌、腎癌、前立腺癌、甲状腺癌、食道癌、胃癌、大腸癌などの骨転移

 

5.小児整形外科(小児整形外科のページをご参照下さい

診療実績

1 脊椎脊髄外科 295件 頸椎84、胸椎26、腰椎185
2 関節外科 185件 人工股関節49、人工膝関節83、その他53
3 手外科 306件 骨折・外傷123、絞扼性神経障害33、骨軟部腫瘍26、先天異常22、炎症性・変性疾患22、手関節21、顕微鏡手術15、拘縮8、腱手術6、その他30
4 骨軟部腫瘍外科 60件  
5 小児整形外科 96件  
6 下肢骨折・外傷159件  
7 その他49件  
★骨軟部腫瘍外科:専門外来診療患者231例(骨:91例、軟部:140例)
1 骨腫瘍 針生検11例、切開生検4例、良性切除5例、悪性切除2例、骨転移加療6例、化学療法1例、診断のみ63例:延べ症例数
2 軟部腫瘍 針生検33例、切開生検1例、良性切除15例、悪性切除6例、化学療法1例、診断のみ85例:延べ症例数
  • 主な脊椎外科疾患の説明および手術治療

 

スタッフおよび診療体制

氏名 役職 認定資格 主な専門分野

日高 典昭

部長 日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定リウマチ医
日本体育協会公認スポーツドクター
日本手外科学会専門医
日本リウマチ学会専門医
上肢外科、末梢神経、スポーツ障害、四肢外傷・再建マイクロサージャリー
青野 勝成 副部長 日本整形外科学会専門医
日本がん治療認定医機構暫定教育医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
骨軟部腫瘍外科、小児骨軟部腫瘍外科、外傷外科
松浦 正典 副部長 日本整形外科学会専門医
日本リウマチ学会専門医
日本整形外科学会認定リウマチ医
日本整形外科学会認定スポーツ医
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
股関節外科、関節リウマチ、膝関節外科、人工関節
並川 崇 副部長 日本整形外科学会専門医
日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
脊椎脊髄外科、小児脊椎外科、低侵襲脊椎外科、側弯症
加藤 相勲 副部長 日本整形外科学会専門医
日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
脊椎脊髄外科、小児脊椎外科、低侵襲脊椎外科、側弯症
松村 昭 副部長 日本整形外科学会専門医
日本脊椎脊髄病医学会認定脊椎脊髄外科指導医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
脊椎脊髄外科、小児脊椎外科、低侵襲脊椎外科、側弯症
宮市 功典 副部長
(救命救急部兼務)
日本救急医学会指導医
日本救急医学会認定医
日本熱傷学会専門医
日本麻酔科学会専門医
日本集中治療医学会専門医
ACLS大阪認定インストラクター 
 
松井 嘉男 医長 日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定リウマチ医
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
膝関節外科、股関節、人工関節
多田 昌弘 医長

日本リウマチ学会指導医
日本リウマチ学会専門医
日本リウマチ学会認定ソノグラファー
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定リウマチ医
日本整形外科学会認定スポーツ医
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医

日本骨粗鬆症学科認定医

 関節リウマチ、骨粗鬆症、足の外科、人工関節
福田 誠 医長 日本整形外科学会専門医
日本手外科学会専門医
上肢外科、末梢神経、四肢外傷・再建マイクロサージャリー
山﨑 真哉 医長 日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定スポーツ医
日本医師会認定健康スポーツ医 
膝関節外科、スポーツ整形外科、関節鏡視下手術 
森本 健 医員
(救命救急部兼務)

日本救急医学会専門医
JATECプロバイダー
FCCSプロバイダー
JPTECプロバイダー 

 多発外傷
救急全般
鈴木 啓介 医員   四肢外傷・再建マイクロサージャリ―、上肢全般
田中 久夫 医員   整形外傷
韓 昌勲 シニアレジデント   整形外科全般
山本 展生 シニアレジデント   整形外科全般
澤田 雄大 シニアレジデント  日本整形外科学会専門医 整形外科全般
増田 翔 レジデント   整形外科全般
岩前 真由 レジデント   整形外科全般
植野 修平 レジデント   整形外科全般
宅間 仁美 レジデント   整形外科全般
森山 美知子 レジデント   整形外科全般

 

お知らせ

 患者様の外来診察待ち時間を短縮し、地域医療支援病院としての役割を充実させる目的で、整形外科外来は平成23年2月1日から完全予約制となりましたのでご了承下さい。また、初めて当科にかかられる患者様は、かかりつけ医からの紹介状をお持ち下さい。

このページの先頭へ

交通アクセスのご案内

〒534-0021
大阪市都島区都島本通2-13-22

地下鉄谷町線 「都島駅」2番出口 西へ約3分 バス停「総合医療センター前」下車すぐ 詳しく見る