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消化器内科鎮静剤を使用した内視鏡検査
鎮静剤を使用した内視鏡検査
現在、たくさんの方が消化管精査のため内視鏡検査を受けておられます。しかし、通常の内視鏡検査では下記のような苦痛を伴います。
上部内視鏡検査:「苦しくてつらい」と感じる大きな特徴3点
- 内視鏡スコープが喉の奥から食道に入るときに、一番初めに感じる苦痛
「オエッ、オエッ」とスコープを押し出そうとする「嘔吐反射」(トラウマとなり、検査拒否される方が多い) - 「オエッ、オエッ」となりながらも、なんとか内視鏡スコープが喉から食道に入った後に、その後も最後までずっと続く喉にスコープが触れている何とも言えない気持ち悪い「機械的圧迫感」
- 胃の中を詳細に観察するために、胃の中に空気をパンパンに入れます。それにより感じる「胃の膨張感と突き上げられるような胸苦しさ」
下部内視鏡検査:「苦しくてつらい」と感じる大きな特徴3点
- 肛門から内視鏡スコープを挿入してから、検査の間中ずっと続く「肛門を刺激し続ける機械的な硬い圧迫感」
- S状結腸や横行結腸などの曲がりくねった腸を術者の技術的な問題で上手く折り畳めずに、内視鏡スコープを押し込まれたことにより感じる「お腹全体を棒で突き上げられるような痛みと圧迫感」
- 大腸の中を詳細に観察するために、大腸の中に空気をパンパンに入れることにより感じる「下腹部が膨張する感じとおへそ付近が突き上げられるような膨張感」があります。
一方、上部内視鏡、下部内視鏡検査に共通して見逃しのない検査を行う最も大事なポイントとして
- 胃や大腸の中に空気をパンパンに入れて、ヒダとヒダの間を十分に広げる
- ヒダを十分に広げ、ヒダの間に隠れた病変をきちんと見逃すことなく観察する必要があります。
ダとヒダの間をきちんと観察するためには十分な空気や炭酸ガスを入れる必要がありますが、膨満感が強くなり、かなりの苦痛を伴う状況となってしまいます。
当院が行っております「鎮静薬を使用する内視鏡検査」では、意識を低下させて緊張をやわらげることにより内視鏡にて認められる苦痛を軽減し、見落としのない検査ができます。
多くは呼びかけに反応する程度の量を注射して検査を行います(意識下鎮静)。
鎮痛剤にて血圧が下がったり、呼吸が弱くなることがありますので、検査中と検査後も意識がはっきりするまではモニターをつけて監視します。
検査が終了しても薬が効いているため約1時間リカバリールームにて休んでいただきます。